結婚して社宅に住むことに
私は結婚と同時に、夫の社宅に住むことになりました。全国に支社がある大企業で、しばらくは転勤も当たり前と聞いていたので持ち家は購入せずに社宅住まいを選択しました。
結婚するまでずっと実家暮らしだった私は、家事をこなすだけで精一杯。さらに授かり婚だったので悪阻や体の不調も重なり早めに里帰りし、出産して落ち着くまでほとんど引きこもりのような生活でした。
出産後、ようやく社宅の奥様たちの仲間に入りお付き合いを始めたんですが、社宅には掟のようなものがあり苦労しました。
奥様の階級制度にげっそり
社宅の中でも子持ちのママさんたちと絡むことが多く、そのグループに入ったんですが、まず旦那の役職でママ友の階級も決まるんです。私は年齢も一番若く、夫の役職も平社員だったので、いつも一番下の扱い。
ハロウィンや夏祭りなど季節ごとのイベントでは雑用係を任され、乳児を抱えながらも「みんなやってきたんだから、やるのが当たり前」といった感じで遠慮なく雑用を押し付けられました。
「次に若い子が入ってくるまで頑張ってね~」と言われ、反論できるような雰囲気ではないので、年長の怖いボスママに怒られないようになんとか頑張っていました。
しかし、こちらの都合はスルーされるなど理不尽なことも重なり、早くこのコミュニティから出たいと考えるようになりました。
社宅脱出作戦決行!
社宅には、持ち家を購入するとは言い出しにくい雰囲気があり、ここを出て行くことは裏切り……というような暗黙のルールがありました。
会社で働く男性陣には全く関係がありませんが、社宅内の女性特有の感情があったように思います。
私はいつも通り雑用係をこなしながら、ママ友たちにはバレないように密かに社宅脱出作戦を実行。貯金と親からの援助を取り付け、密かにマンションを購入しました。
引っ越し当日まで、お誕生日会のレストラン予約や参加する子供たちに渡すお菓子の詰め合わせ作業などを1人黙々とこなし、バレないように引っ越し準備も進めました。
奥様方の表情を見てスカッと!
引っ越し当日、なんの騒ぎかとやってきたボスママやママ友は、我が家から荷物が運び出されているのを見てびっくり! マンションを購入して引っ越すことになったと知らせた時の、苦虫を潰したような表情の奥様方を見て気分もすっきりしました!
Itnライター:karira