会社員から農家に転職
筆者の知人は、同僚のA男から「会社を辞めて、地元で実家の農家を継ぐことに決めた」と報告を受けました。
親も高齢になってきたし、今のうちにノウハウを吸収したいと考えたのだとか。
周囲の反応はさまざま。「大変だろうけど頑張って」とエールを送る人が大半でしたが、「せっかくのキャリアがもったいない」「都会の便利さを捨てられるの?」という声もあったそうです。
農家をバカにする同僚女性
中でも否定的だったのが、同僚のB子です。
「農業で生活していけるの? 安定した収入を手放すなんて」とA男の判断をバカにしました。
さらには「農家の嫁なんて無理だわ。お嫁さん、見つかるの?」なんて、デリカシーのない発言も。
A男もB子も30代の独身です。知人は内心「余計なお世話! 自分の心配だけしてろ!」とつっこんでいたそうです。
余裕のA男、その理由は……
気分が悪いだろうな、と知人はA男を気づかいましたが、本人は余裕の表情。
「心配してくれてありがとう。でも……」と、実家の実情を教えてくれました。
A男の実家は、いわゆる富裕農家。実家は豪邸で、高級外車を所有、年収も今よりもアップしそうなのだとか。
最新のロボット農機やドローンを導入していて、効率的に農作業ができる仕組みになっている、というのです。
「そうじゃないと、農業は継がないよ」と笑って説明していました。
B子の手のひら返し!
農家のイメージが覆されたB子は、目の色を変えてA男にアプローチを仕掛けました。
「私、都会に疲れちゃったし、ついて行こうかな。農家ってお嫁さん探しが大変なんでしょ? 私がお嫁さんになってあげる♡」と、なぜか上から目線で擦り寄ったのです。
A男は「俺、婚約者がいるから大丈夫!」とさくっとお断り。
「婚約者は料理上手で、田舎で古民家カフェを開くのが夢なんだ」と照れくさそうに話すA男を、周囲はあたたかく祝福しました。
その一方で、手のひら返しをしたB子には白い目が向けられました。
「お金目当て……」「あからさますぎ……」とヒソヒソ言われ、こっそりとその場を立ち去ったそうです。
ltnライター:愉子