最近は葬儀が簡素化され、香典も辞退するケースが多くなってきました。それでも田舎のほうでは、香典を頂く風習が残っているようです。今回は、田舎に住む私の友人A子が実際に体験した香典にまつわるお話です。
「香典がない」と騒ぐ義母犯人はA子?
義父の葬儀も無事終わり、ほっとしていたA子。
まさか、自分が犯人にされるなんて……。
思い出しても腹が立つとA子はいいました。
突然義母が「香典がない」と慌てだしたそうです。
そしてA子に尋ねました。
「A子さん! あなたここに置いてあった香典知らない?」
「ずっとお父さんの祭壇の前にいたわよね」
「ひょっとして、香典を隠してる?」
まるで犯人だと言わんばかりの義母
確かに、祭壇の前にA子はいたのですが当然ですが
香典のことなんて知りません。
A子は、びっくりして言葉もでなかったそうです。
義姉さん「私が預かっている」義母撃沈
そこに義姉さんが登場しました。
「お母さん!」
「なにを言ってるの?」
「ここに香典を置いておくのは危険だから、私が預かっておくねって言ったじゃない」
義姉さんはA子に「お母さんが、とんでもないことを言ってごめんなさいね」
と謝ってくれました。
無事に出てきた香典。
義母は小さくなっていました。
お金がでてきてよかったのですが
義母の態度にA子は怒り心頭!
謝りもしない義母
A子を疑った義母。
当然謝ってくれるのかと思っていたA子。
しかし、義母は謝るどころか開き直り
「A子さん、お金に困ってそうだったからね~」という始末。
話を聞いていた旦那さん。
「A子を泥棒扱いするなんて、許さないからな」と
義母に厳重注意をしてくれたそうです。
優しい旦那さんのおかげで、A子は救われました。
しかしA子は、お義母さんを避けるようになり「もう会いたくない」と言いました。
犯人にされたA子の話を聞きながら「そんなお姑さんには、会わなくていい」
と、意地悪な言葉を発してしまった私がいます(笑)
かなり失礼な話ではありますが、せめて謝ってほしかったですね。
ltnライター:立花彩夏