金は出さずに口は出す……意地悪な姑
私の友人、A子の姑はとにかく過干渉な人で、旦那さんや孫のことだけではなく、家に置いてある家具や乗っている車にまで「こんな安物ばっかり」と嫌味を言ってくる意地悪な姑です。
たちが悪いのは嫌味を言ってくるだけで何の援助もせず、「家計を管理できない嫁が悪い」の一点張りをすること。旦那さんの転職が原因で薄給であることは棚に上げて、何かあると「あなたの金銭感覚がおかしい」などと言い出す始末で、ほとほと困り果てていました。
今に見てろ! 一念発起することになったきっかけ
姑の過干渉は止まることなく続き、日に日にエスカレートしていきました。旦那さんの会社も感染症拡大の影響で残業が減り、家計に大きなダメージを受けることに。A子が毎日の節約に励んでいたある日、姑がとんでもないことを言い出しました。
「あなたはどうして働かないの? あなたが働けばもう少しまともな生活ができるんじゃない?」
A子は数年前に大病を患い、リハビリを行っている最中でした。それを知っているはずなのに、とにかくA子が悪いと言いたいらしく「病は気から。頑張ろうって気のある人は病気なんかにならないのよ。」と嫌味たっぷりに鼻で笑われたそうです。
知識と人脈を活かした反撃
今の状態で外で働くことは難しいとA子はわかっていたので、何かできないかといろいろ情報収集を始めました。そんなときに証券会社に勤務する友人から、投資を勧められたのです。
投資は怖いというイメージがありましたが、友人の協力も得ながら猛勉強をし、1年後には旦那さんの給料を上回る収入を得ることができるようになりました。勉強の甲斐あって、大きな損失を出すこともなく、資金が増えていくことで利益も順調に増えていったそうです。
異変を感じた姑……いきなりのカミングアウト
A子が投資に成功したことで、一家の生活は少しずつ変化していきました。10年以上乗っていた車を買い替え、家の傷んでいた部分のリフォームを行い……今までできなかったことができるようになったのです。
それに驚いたのは姑です。何かあるのではないかと探りを入れるものの、A子は何も言わず。すると姑がいきなりA子の家に押しかけ、いきなりとんでもないことをカミングアウトしたのです。
A子の姑は舅の退職金や年金が頼り。そんな舅が詐欺にひっかかって大金を失ってしまったとのこと。「そんなにお金があるなら、少し援助してくれてもいいじゃない!」と逆切れしました。
友人A子の反撃やいかに……
A子は姑にこう言い返したそうです。「あれ? お母さん、お金ないんですか?」と。「私はまだ外で働けないので、とてもじゃないですけど援助なんてできません。」
プライドをズタズタに傷つけられ、今までイジメてきた嫁からの反撃に、姑は何も言えなかったそうです。舅の詐欺被害は警察に届けたものの、補填されることがなく、つつましい老後を送ることになったそうです。
まとめ
価値観が他人と違うことは当たり前のことです。それを自分の物差しだけで判断し、攻撃したり批難することは絶対にするべきではありませんよね。
A子の姑からは未だに連絡が来るそうですが、ほとんどがお金の無心……A子は一銭たりとも姑に援助する気はないそうです。
ltnライター:RIE.K