結婚式場に地元のホテルを選んだ2人
A子は数年前、中学校の同級生と結婚しました。
結婚式場に2人が選んだのは地元の老舗ホテル。
新しくてオシャレな式場ではありませんが、お互い地元が同じということと、高齢の親戚や忙しい地元の友人たちの都合を考えて、都会よりも地元のほうがいいと判断してのことでした。
式は大成功! しかし、1人だけ……
来てくれる人たちのことを考えた2人の結婚式は大成功!
ほとんどの人が「すごく心温まる式だった」「会場までのアクセスもよくて助かった」と声をかけてくれました。
しかし、例外が1人だけいました。A子の友人であるM美です。
M美も同じ地元出身であるにも関わらず、「本当は地元のホテルなんかじゃなくて、もっといい式場でしたかったでしょ? お金なかったの?(笑)」と2人の素敵な結婚式を馬鹿にしてきたのです。
1年後、招待状が届き?
それから1年ほどたった頃のこと。M美からA子に結婚式の招待状が届きました。
式場は地元から遠く離れた都内のホテル。参加するには片道2時間以上かけて行かなければならない距離です。
それなのにM美からは「日帰りで大丈夫だよね?」と言われてしまいました。おそらく招待客のホテル代を出したくないのでしょう。
A子は内心「わぁ、遠いなぁ……」と思いましたが、自分の結婚式に来てもらった手前断るわけにもいかず、がんばって日帰りで参列することにしました。
当日、式場の光景は
M美の結婚式当日。
A子は式場を訪れて唖然としました。友人たちがほとんど来ていなかったのです。
みんな子育て中だったり仕事が忙しかったりで、とても長時間かけて都内まで出てくることはできなかったらしく、M美の招待状に欠席で返信したようでした。
都会のオシャレな式場はとても素敵なのに、会場の規模のわりに招待客が少なく、結果的に寂しい式になってしまいました。
M美は「ごく内輪で静かな式にしたかったからちょうどいいわ!」と強がっていました。
しかし、A子の結婚式で「私は絶対こんな地味な式場イヤ! 都会で大人数呼んで盛大にしたーい♡」と言っていたM美を思い出し、A子は微妙な気持ちになったのでした……。
ltnライター:藍沢ゆきの