先輩から借金をしたA子
友人のA子は会社で休憩中に同僚たちと話をしていました。「買い物しすぎてお金がないなー」という話をしていたところに、先輩が登場。先輩は「次の給料で返してくれるなら、お金貸してあげるよ」と言ってくれたのです。
なんて優しい先輩なんだろうと感動したA子は「ありがとうございます! ちょっとカードを使いすぎて、今月だけ苦しくて」と言い、先輩から5万円借りました。
次の月、A子はお世話になった先輩に借金の返済とお礼にお菓子の詰め合わせをプレセントしました。しかし先輩は、借金返済までの1か月間に渡り、A子にお金を貸したことを社内でじゃんじゃん言いふらしていたのです。
A子ったら借金まみれなのよ~
「A子ったら、お金がないって言うから私が貸してあげたのよ~」
「A子って、お金にだらしがないのよね」
「A子には気を付けた方がいいよ。ランチとか一緒に行くお金はきっと持っていないよ」
など、言いたい放題。A子の借金はかなり噂になっていて、上司からも心配されてしまいました。そんなある日、先輩からこっそり話があると呼び出され「どーしてもお金が足りないから、A子、お金貸して」と言われました。
A子は先輩に5万円貸したのですが、先輩は次の月になっても返済してくれませんでした。それなのに、また先輩はA子に「お金貸して」と言ってきたのです。
A子は先輩に社内で暴露されていたことでかなり傷ついていたので、これはチャンスと思いリベンジを実行。
先輩を陥れるA子の告白
先輩のデスクに行き、こう言いました。
「先輩、先月貸した5万円、まだ返してくれていないですよね」
「この間また貸してと言われた5万円ですけど、前月分を返してくれたら貸しますよ」
上司や先輩の同僚がいる中、みんなに聞こえるようにA子は先輩に伝えたのでした。A子の告白に静まり返る空気の中、引きつるオーディエンス。
「え! ちょっとあんた! 何言ってんのよ!」と叫ぶ先輩の声を背に、A子は帰宅したのでした。
お金の貸し借りはセンシティブなこと。貸し借りをしないのがベストですが、どうしても貸し借りするしかない場合もデリカシーのないことはして欲しくないですね。
ltnライター:鈴木まさ美