頭を悩ませる子どもの進学問題
友人のH美はシングルマザーで、1人息子のA君を一生懸命育てていました。しかし感染症の拡大によってH美の収入は激減……大学進学を控えたA君の教育資金に頭を悩ませていました。
A君はとても成績がよく、担任の先生からも大学進学を薦められていました。高校からの推薦枠に入れること、今の成績なら進学先の大学でも給付型の奨学金が受けられる可能性があることを個人面談で教えてもらっていたのです。
H美とA君は親子でいろいろ話し合い、担任の先生が薦めてくれた推薦枠の試験を受けることにしました。
念のため奨学金の説明会に……
H美はA君の学校で開催された奨学金の説明会に出席しました。万が一、給付型の奨学金がもらえなかった場合の対策として、念のため他の方法でA君が進学できる準備をしておきたかったからです。
しかし、奨学金の説明会を終えて校内を歩いていたH美に、同じサークルで活動していたママ友のマウントが襲ってきました。
奨学金は貧乏なうちの子の制度?
このママ友はとにかく経済的な面でH美にマウントをとることが多く、今までもさんざん嫌味を言われてきたそうです。
奨学金の説明会に参加していたH美に対し、勝ち誇るように「奨学金の説明会に出ていたの? 確か奨学金って貧乏なおうちの子が使う制度よね?」とものすごい偏見をぶつけてきました。
H美はママ友のマウントには慣れていたものの、あまりの暴言に腹が立ち、黙ってその場を後にしたそうです。
マウントママ友をギャフンと言わせた結末とは?
その後、A君は無事に学校の推薦枠で希望していた学校へ進学が決まり、成績が優秀だったため給付型の奨学金をもらえることになりました。
H美に対しマウントをとっていたママ友の息子は、学校推薦はおろかセンター試験も厳しいと学校側に難色を示され、塾や家庭教師など金に物を言わせたものの、進学先が決まらないまま卒業式を迎えたそうです。
A君が有名大学への進学が決まったこと、給付型の奨学金をもらえるほど成績が優秀だったこと、卒業式に総代として答辞を読んだこと……ママ友にとってはあまりに屈辱だったのでしょう。
H美とは目も合わせず、逃げるように卒業式の会場を後にしたそうです。
まとめ
お金があるから偉いと勘違いしていたママ友をギャフンと言わせたH美親子は、とても立派です。
世の中お金がすべてではないということを、このママ友は思い知ったことでしょう。
ltnライター:RIE.K