クラスの仕切り役
友人のK子は子育て中のママ。
幼稚園でクラス役員をやっていることもあり、クラスのママの中でも中心的存在です。
もともと世話好きでもあるため、ついつい相手の事情もよく知らずに踏み込んでお節介をしてしまうのが玉にキズ。
本人に悪気はないのですが、勝手に突っ走ってしまって周囲の人を苦笑いさせてしまうことも……。
賃貸に住むというママにアドバイス開始!
ある日、同じクラスのママたちと世間話をしていると、ひょんなことから住んでいる家の話になりました。
子育て世代ということもあり、ほとんどの人が戸建てや分譲マンションを購入している中、Cさんというママだけが賃貸に住んでいることがその会話の流れで発覚。
Cさんの家が賃貸ということを知ったK子は、いつものように思い込みでアドバイスを始めてしまいます。
「賃貸なんてもったいないよ~絶対買ったほうがいいよ! 場所を選べば買える家もあるんじゃないの?!」
いつも質素な格好をしているCさんを見た目で判断して貧乏だと思い込み、「きっと家が買えないんだ……」とお節介なことを言ってしまったのです。
お節介はさらに加速し……
K子に失礼なことを言われたCさんは、もともと穏やかで優しい人ということもあり、特に反論せずに曖昧に笑ってK子の話を聞いていました。
その反応がますますK子のお節介を加速させてしまったのか、K子はそれからも時々Cさんに「まだ賃貸なの?」と不躾に聞いたり、「ローンを組むなら早めのほうがいいよ? ご主人は何歳なの?」と上から目線でアドバイスをしていたといいます。
赤っ恥をかくことに
しかし1年後、予想外の事態が!
Cさん一家が家を買って引っ越したのです。
しかもその家は、K子の住む建売住宅よりも断然立派な注文住宅の豪邸でした。
実は、Cさんの夫は不動産関係者。しかも親が地主ということもあり、かなり裕福なのです。
そして、いい家を建てるために、土地を探す間だけとりあえず賃貸に住んでいたのでした。
もちろんCさんの夫は不動産やローンに関してはプロ中のプロ。
そんな人を夫に持つCさんのことをK子は「貧乏で賃貸にしか住めない人」と勘違いして、的外れなアドバイスしていたのです……。
その事実を知ったとき、さすがのK子も顔から火が出るほど恥ずかしかったそうです。
まとめ
後日、Cさんの豪邸に招待されたK子。
負け犬の遠吠えのように「広すぎる庭って年とったらお手入れ大変らしいよ!」と悔し紛れに言うしかなかったんだとか。
相手のことを勝手にカテゴライズしていると、こんな恥をかいてしまうこともあるんですね。
ltnライター:藍沢ゆきの