突然ですが、私はいわゆる「男の弁当」しか作れないことが悩みです。いつも白飯に唐揚げ! とか麻婆豆腐丼! とか、晩御飯の残りをつめただけの豪快なお弁当。
結婚して旦那さんにも同じ弁当を作るようになりましたが、文句ひとつ言わずに食べてくれていたので、あまり気にしていなかったのですが……。

旦那から「今日、同僚にお弁当見られて笑われちゃったよ」と言われ……

それが、ある日旦那は帰ってくるや否や、「今日みんなに弁当すごいねって笑われたよ」と言ってきました。旦那は笑顔でその話をしていましたが、私は「嫁は弁当の一つも作れないのか」と笑われてしまったのかと思い、あまりその後の話が入ってきませんでした。

とはいえ、確かに自分が作るお弁当は健康的とは言えませんし、見栄えも良くありません。野菜や彩が大事であることも重々承知だったので、その日は旦那が寝た後にいつもより時間をかけてお弁当を作りました。
旦那は朝早く出勤するので、夜9時には寝てしまいます。対して私は在宅勤務なので、朝はゆっくり。
お弁当はいつも夜に作って冷蔵庫に入れておくと、朝旦那が出勤前に取り出して持って行く手筈です。

その日は晩御飯の残りだけでなくプラス2品ほど作り、人生で初めて「彩」というものがあるお弁当が完成。冷凍食品の助けも借りましたが、「世の中の主婦は毎日こんな大変な思いをしているのか……」と落胆しました。

とんだ勘違い

気合を入れた彩弁当の日、旦那は帰ってきて「今日のお弁当どうしたの?!」と言ってきました。
私は、自分が男の弁当しか作れないのを気にしていたこと、それで笑われてしまったのではないかと思って頑張ってみたことを伝えました。

「え、そんなこと気にしてたの?」と旦那。
そしたらなんと笑われたのは、男の弁当すぎたことではありませんでした。

昨日のお弁当は、オムライス弁当。お弁当の蓋にケチャップがつくのが嫌だった私は、チキンライスの上にダイレクトにケチャップをのせ、その上に卵焼きをのせていました。側から見たら真っ黄色の弁当を旦那が美味しそうに食べていたので、笑われてしまったとのことでした。

「すごいね」というのは、弁当の蓋が汚れない工夫のことで、皮肉の意は全くなかったそう。
卵焼きが珍しく綺麗に焼けたことが、裏目に出たようです。

優しい旦那にほっこり

「なんだ〜」と安堵した私。
旦那は、「いつも弁当作ってくれてありがと。節約になるし、いつもの弁当がいいよ」
と言ってくれました。
優しい旦那と職場の方々に、ほっこりしました。

ltnライター:うしさん