筆者の知人Tさんは、かつて友人Aに彼氏を略奪された悲しい過去を持っています。でも、Tさんは今ではAさんに感謝しているんだそうです。「簡単に略奪されるような男と結婚しなくてよかった〜」と語るTさんに何が起きたのか、早速みていきましょう。
息子の入園式に出席すると、そこにはAさんとその夫も保護者として出席していたのです。すぐに2人に気がついたTさん。
一瞬、当時の苦い記憶を思い出しましたが、今日は息子の晴れ舞台なので息子にだけ集中することにしました。
今後も一緒の園に通えばAさん夫婦を目にすることはあるでしょうが、2人のことは気にせずに幼稚園生活を過ごしていこうとTさんは決意を固めるのでした。
Aさんの現況
Tさんが想像していた通り、同じ幼稚園に通っているとAさんとはよく顔を合わせるようになりました。そして、Aさんは悪びれもせずにTさんに話しかけてくるのです。
「久しぶりだね〜」
無視するわけにもいかずAさんの相手をしていたTさん。すると、Aさんはプライベートな話もしてくるようになりました。
Aさんは現在、夫の浮気と浪費に苦しんでいるらしく話はいつも夫の愚痴でした。「結婚するんじゃなかった〜」と言うAさんにTさんは「大変だね」と同情しているフリをしていましたが、内心は違いました。
ありがとう! おかげで私幸せです
TさんはAさんの愚痴を聞く度に、「ありがとう!」の気持ちが湧いてきます。AさんがTさんから略奪してくれなかったら、その浪費・浮気夫と結婚していたのはTさんだったかもしれません。
「簡単に略奪されるような男と結婚しなくて本当によかった〜!」
Aさんの愚痴を聞くと、あのときの略奪はされるべきものだったと思えてくるから不思議です。あんなにも悲しんだはずなのに、略奪されたことに感謝する日がくるなんてTさんは思いもしませんでした。
Aさんのおかげで一途で高収入な夫と結婚し幸せになれたことを噛み締めながら、Tさんは幼稚園生活を過ごしています。
ltnライター:安藤こげ茶