束縛の激しいモラハラ夫
友人のA子の夫はいわゆる【モラハラ夫】。
束縛がひどく、A子や子どもの行動をいつもチェックしてきます。
A子が特に負担を感じていたのが家計のチェックです。
A子は毎月夫から渡されるお金でやりくりしていて、赤字にはならないようにしているのですが、それでも夫はA子が何かを買うとすぐ「誰の金だと思ってる」「贅沢しすぎだろ」と文句を言ってきます。
妻の準備は密かに進み……
A子は何年もそんな夫に耐えてきました。
以前はA子も対話を試みていましたが、夫は口が達者で負けず嫌いなので、A子が少しでも何か言うとすぐに言い負かそうとしてきて、とても話し合いになりません。
そのうちA子は対話も諦めました。
そして、着々と「準備」を始めたのです。
モラハラ独特の理論を押し付けて夫は勝ち誇った気になっていましたが、A子はそんな夫を少しずつ、しかし確実に見放していったのでした。
ついに妻の復讐が幕を開ける!
ある時、子どもの洋服を買って帰宅したA子。
夫はすかさずその荷物をチェックして、「また服を買ったのか! 今持ってるものはちゃんと整理したのか? ちょっとは断捨離しろよ」と口うるさく言ってきました。
いつもは黙ってやりすごすA子でしたが、その時は違いました。
「じゃああなたを断捨離させてもらうわ! はい、これ離婚届!」と夫に離婚を突きつけたのです。
モラハラの報い
実は、A子は数年かけて、着々と離婚の準備を進めていたのでした。
自治体が運営する講座で勉強して資格を取るなど、なるべくお金をかけずに知識と能力を身につけ、ついに正社員としての職もゲット。
「これなら1人でもやっていける」と手ごたえを感じたところで、ついに夫に離婚を言い渡したのです。
そんなことも知らず威張り散らしていた夫は、突然の離婚要求に唖然……!
必死で「お前1人で生きていけるわけないだろう」と言い返していましたが、A子はそれも
「あ、ちゃんと仕事も見つけたから♡ モラハラの慰謝料と養育費もそのうち請求するね」と華麗に打ち負かしたのでした。
まとめ
現在A子は、子どもと2人暮らしを始めています。
仕事と育児で忙しくはありますが、モラハラ夫に束縛されていたころよりも自由と楽しさが増え、子どもも笑顔を取り戻しているそうです。
ltnライター:藍沢ゆきの