友達の結婚式に出席することに。式は格式が高い超高級ホテルでした。私は友人A子と相談して一緒に着物を着るはずが、とんでもなく恥ずかしい思いをしました。

A子が着てきたのは……

「お待たせ~♡」なんと、ド派手なA子だったのです。

しかもA子のいで立ちは、白地にピンクの花柄の浴衣!

帯はレモンイエローでくるくるに巻いた髪をゆるくまとめ、大きなリボンまで。メイクはギャル風の盛りメイク。濃すぎて原型がわからず。近くに来るまで誰だかわかりませんでした。さらに若い子の花火デートのように着崩して靴を履いていました。

「ちょっと! これって」

「え? 着物だよ。かわいいでしょ」

「これは着物じゃなくて浴衣だよ」

「浴衣だって着物じゃん」

「自分で着たんだよ。すごいでしょ♡」

伝わらない思い

こんな不毛なやり取りを重ねて、一切気にしていないA子と会場へ。私は会場にいる参列者からジロジロ見られ、恥ずかしくて倒れそうでした。場所が場所なだけにA子はかなり浮いていて、ホテルの係員が声をかけようとすると、係員の上司がA子に恥をかかせないように制止していました。

祝う気持ちがあれば問題ないと思います。しかし、とびっきり上質な服を着ている総勢50名ほどの中に、浮かれた浴衣姿の女性が1人。
A子を見て固まる新郎新婦とその関係者。私はフォーマルな場所での浴衣について伝えたかったのですが、伝わらない思いと恥ずかしさでいっぱいいっぱいになってしまいました。

ltnライター:鈴木まさ美