しかし1か月後、いじめ加害者Sが両親と一緒に自宅にやって来たではありませんか。
いじめについては誰にも話していないハズなのに、一体何故でしょう?
今回はミステリアスな体験談をお届けします。
耐えきれずクラブを退会
知人女性は小学生の頃、バレーボールクラブに通っていましたが、同学年の女子Sによるいじめに遭っていました。
Sは彼女のことを目の仇にしており、ワザと聞こえる場所で悪口を言ったり、知人女性の靴を隠すなどの嫌がらせを行ったそうです。
「誰かに話したら、仕返しされるかも......」
知人女性はそう思い、誰にも相談することなく胸に傷を抱えたまま、クラブを辞めました。
両親揃って土下座で謝罪
バレーボールクラブを辞めて1か月後、インターフォンが鳴ったので知人女性の父が玄関に向かうと、そこには驚きの顔ぶれがありました。
なんと! いじめ加害者Sとその両親が、大量の紙袋を携えて玄関前に立っていたのです。
訳の分からないまま父がS達を招き入れると、客間に通された3人は物凄い勢いで土下座を始めました。
「この度は、うちの娘がお子さんに酷いことをしてしまい、誠に申し訳ありませんでした!」
いじめのことに関しては、Sの両親は何も聞いていなかったので、ビックリ仰天です。
それは知人女性も同じで「どうして? 誰にも話してないのに......」と衝撃を受けました。
生霊による仕返し
Sの父親によると、この1ヶ月の間、S一家には連続で不幸が舞い込んだといいます。
ペットが急死したかと思えば、買ったばかりの新車をぶつけ、Sがバレーボールクラブで骨折の大怪我を負い、Sの父の職場でトラブル連続......などなど、まさに不幸のオンパレードでした。
何かがおかしいと察したS一家が霊能者に見てもらった結果、これらの原因はSのいじめにあるとのことです。
知人女性の守護霊がとても強力なパワーを持っているが故に、知人女性にその気がなくとも、Sが改心しない限り、まだまだ守護霊による仕返しは続くとのことでした。
「霊能者にきちんと謝罪するようにと言われたので、つまらない物ですが菓子折りと商品券10万円分をお詫びの品としてお持ちしました。本当に申し訳ございません......」
そう言うと、再びSの両親は深く土下座をしました。
信じられない話ですが、S一家の様子を見る限り、笑い飛ばすことも出来ません。知人女性の両親も「事情は分かりましたから、頭を上げて下さい」と言い、S両親からお詫びの品々を受け取りました。
それから知人女性は、自分に嫌がらせを行う人物に遭遇すると、相手のことが心配で堪らなくなるといいます。
だって相手には、不幸が待ち受けていますから......。
ltnライター:六条京子