夫の泣き落とし攻撃が凄まじかったこともあり、思わず場の雰囲気に呑まれてしまったのです。
しかし、あろうことか夫は再び同じ過ちを繰り返しました。その時、彼女の下した決断や如何に!?
押しの強いモラハラ夫
知人女性の夫は一見、ごく普通に見えますが、一旦スイッチが入ると手を付けられないモラハラ気質でした。妻である彼女もまた、結婚して半年ほど経った頃に、夫のモラハラぶりを垣間見たのです。
その日、夫は仕事で疲れていたのを理由に、妻である知人女性に罵詈雑言を浴びせました。
過去の話を持ち出して完全否定したかと思えば、「お前なんかと、結婚するんじゃなかった!」と大騒ぎして、彼女のことを深く傷付けたのです。
この件で知人女性は号泣しましたが、彼女の涙を見た途端、夫は我に帰りました。
「ごめん! 俺が本当に悪かった!」
たちまち人が変わったかのように、夫は涙を流しながら彼女に土下座を繰り返します。
夫の泣き落とし攻撃が凄まじかったこともあり、彼女は「二度目は無いからね?」を条件に、夫を許したのでした。
1ヶ月も経たない内に......
謝罪直後は優しく接していた夫でしたが、1ヶ月も経たない内に再び大爆発を起こしました。
知人女性が作った料理の味付けが薄いと言って、「俺をコケにしやがって!」と料理の乗ったお皿を彼女に投げつけたのです。
「もう、この人とは一緒にいられない!」
身の危険を感じた彼女は、貴重品だけ持って大急ぎで実家に逃げ帰りました。
二度目は通用しない
実家に帰った後、知人女性は両親にモラハラ夫のことを全て打ち明けました。
両親も彼女の憔悴ぶりを見て、実家で過ごすように彼女に言い聞かせます。
すると早速、夫から電話が掛かってきました。受話器越しに夫は大泣きしており「もう1度チャンスをくれ! まずは直接、会うべきだ! そうすれば俺の気持ちを分かってもらえるハズだから!」と主張しました。
しかし知人女性としては、一対一で夫に会うつもりはありません。約束を破ったのは夫の方ですし、2人きりで会おうものなら、また夫に言いくるめられてしまうのは目に見えています。
それから彼女は両親と共に実家に向かい、夫に離婚を切り出しました。
彼女の後ろで両親2人が睨みを利かせていたので、さすがに夫も弁解の余地は無いと悟り、渋々離婚を受け入れます。
こうして彼女は、ようやくモラハラ夫の呪縛から解き放たれたのです!
知人女性を失った夫は、それから完全に精神バランスを崩してしまい、無断欠勤を繰り返し会社をクビになってしまったそう……。
結婚とは本来、神聖なものです。平気で傷付けてくる夫を、妻は早いうちに見限ったのでした。
ltnライター:六条京子