なかなか子どもを授からず、悩んでいると
友人A子は結婚3年目。
もともとホルモンバランスが悪く不妊体質で、まだ子どもに恵まれていません。
周囲の友人たちと自分を比べ、「みんな何の苦労もなく妊娠しているように見えるのに、どうして私だけ……」自己嫌悪に陥って落ち込むA子でしたが、そんなA子に追い討ちをかけるように、姑はいつも「早く孫の顔を見せてくれないと! 女は結婚して子どもを産んで一人前なんだから!」とお説教してきます。
「女同士でランチでもしましょ♪」
ある時、そんな姑から「たまには女同士でランチでもしましょ♪ うちの娘も今日は仕事が休みらしいから呼んだわ!」と連絡が。
”うちの娘”とは夫の姉、つまりA子からすると義姉です。
義姉は2人の子どもを育てながらバリバリ働くワーママで、ハッキリした言い方をする人。
A子はそんな義姉のことがなんとなく苦手で、「きっと何かキツイことを言われるんだろうな……」と憂鬱でしたが、断ることもできず出向くことになりました。
姑に思わぬ反撃!
ランチ中も、姑はいつも通りA子に「それで子どもはどうなの?」「専門の病院に行ってみたら?」と無神経なことをズケズケ言ってきます。
そして、義姉を引き合いに出し「この子はもう2人産んでるから、まぁ一人前と言えるわね!」「女は出産して一人前よ」といつものようにお得意の“一人前理論”をぶつけてきました。
ところが、そこで姑に思わぬ反撃が!
ほかでもない義姉が、「お母さんは結婚して子ども3人も生んでるのに全然一人前じゃないよね」と突っ込んでくれたのです。
反論する姑だが?
姑はムッとして、「何言ってるの、一人前に決まってるでしょ! 3人も育て上げたのよ!」と反論してきました。
ところが義姉はそれも「一人前の女性は、人のプライベートなことに踏み込んだり、ましてや偉そうに説教したりしないよ。あと、そもそも“〇〇しなきゃ一人前じゃない”みたいな決め付けもしないでしょ。小学生じゃあるまいし」と華麗に論破!
姑は何も言い返せずにいたそうです。
まとめ
苦手だと思っていた義姉が思わぬ助け舟を出してくれて、感激したA子。
そのあと義姉は「母のことは気にしなくていいからね、出産したってしなくなって、誰かに一人前かどうか言われる筋合いはないよ」とも言ってくれたそうです。
それ以来、義姉はA子のいい相談相手になってくれているんだとか。
たしかに姑世代にとって「結婚しているか」「子どもを産んだことがあるか」は重要なステータスなのでしょう。早く孫の顔が見たいという気持ちはありがたいですが、今はもうそんな時代ではありませんよね。
ltnライター:藍沢ゆきの