子どもの夜泣きが激しいと、特にマンション住まいの人は周りに迷惑になっていないか気になってしまいますよね。子どもの泣き声を疎ましく思う人も中にはいますが、決してそういう人ばかりではありません。今回は、夜泣きに関する心温まるエピソードを子育て中の友人から聞きました。

子育て1年生。夜泣きに悩まされ……

友人のA子は今年第1子を出産し、子育てに奮闘中です。

育児に予想外のことは付き物ですが、A子にとってそれは子どもの夜泣き。
ある程度成長したら何時間も通して寝てくれるのかと思いきや、A子の子どもは夜泣きが激しいほうなのか、毎晩2~3時間間隔で泣きます。

親の自分でも「うるさいなぁ」と思ってしまうほどの大音量のため、ご近所に迷惑になってしまっていないか不安な日々でした。

ある日、マンションの掲示板に書かれていたのは

ある日、外出の帰りにマンションの掲示板をふと見ると「夜間の大声や物音にお気をつけください」という貼紙が。

特に名指しされているわけではありませんでしたが、A子は咄嗟に「もしかしてうちの夜泣き……?」と思い、落ち込んでしまいました。

その日の夜、夜泣き中に……?!

その日の夜も、いつものように夜泣きを始めたA子の子ども。A子と夫は交代で抱っこしながら対応しましたが、なかなか泣き止みません。

ふと子どもの泣き声が途切れたとき、深夜にも関わらず隣の部屋から何か怒鳴り声が聞こえてきました。
「きっと夜泣きがうるさくて怒ってるんだ……!」と思ったA子と夫は、子どもを寝かしつけたあと、慌ててお隣に謝りに行きました。

予想外の返答が

対応してくれたのは、A子と同年代くらいの女性でした。
A子と夫が頭を下げようとすると、女性が逆に「ごめんなさい!!」と謝ってきたので、2人はビックリ。

実は、A子と夫が聞いたのはその家の幼稚園児の男の子の声でした。
深夜にトイレに起きた男の子は赤ちゃんの泣き声を聞いて、壁に向かって「オーーーイ! 泣かなくて大丈夫だよー! ボクも起きて今おしっこいくところだからねー!」と話しかけてくれていたそうなのです。

予想外の返答に、ホッとしてA子は思わず笑顔になってしまいました。そして、「お互い子育てがんばりましょうね!」と言い合い、それぞれの部屋に戻ったそうです。

まとめ

この一件をきっかけに、お隣の先輩ママと仲良くなったA子。
すぐ近くに子育ての同志がいることで安心したのか、自分のことかどうかも分からない貼紙に落ち込むようなこともなくなり、適度に肩の力を抜いて育児に取り組むことができているそうです♡

ltnライター:藍沢ゆきの