ユキとの友情
ユキは私から奪った夫との幸せな暮らしを自慢し、マウントをとりまくってきました。誕生日プレゼントにダイヤモンドをもらったとか、夫の誕生日にハイブランドの時計を贈ったとか。
ユキは私に、夫とのラブラブな生活を自慢したくて私と会っているとわかっていました。私はユキとの友情を深めようと、行きつけのホストクラブに彼女を誘いました。
私はユキに「つらい時や悲しい時、慰めてくれるしお姫様みたいな気分になれるから、よく行くんだ」と伝えると、ユキは「そりゃ1人は寂しいよね〜。かわいそう〜」と言い、私に不敵な笑みを見せてきました。
負けず嫌いのユキ
ホスト初体験の彼女はものすごく舞い上がって、接客してくれた店のナンバーワンホストに一目ぼれして彼に夢中になりました。
私「彼は太い客をたくさん抱えているから、ユキを本気で相手にしないと思う」
ユキ「私は彼の一番になる! 絶対に落として見せる!」
かなり本気になったユキは、毎日のようにホストに通うようになりました。しかし、彼の周りには次から次へと貢ぐ金持ちセレブの太客が大挙して訪れています。
負けず嫌いの彼女は、ホストを自分のものにするために夜の世界へと身を投じるようになりました。ユキの夫がちょうど単身赴任になったタイミングだったので、彼女は夫にバレることなく、ホスト通いを続けました。
キャバクラや、かなり如何わしい仕事にも手を染めていき、とうとう昼の仕事を辞めてしまいました。
悲惨な結果に…
時が過ぎ、夫が単身赴任を終えて家に戻ってきました。すると、ユキは今までのように夜の仕事へもホスト通いもできなくなります。
さらに、必死で追いかけたホストは若い女性に入れ込み、ホストをやめて行方不明に。完全にフラれたユキ。
最悪なことは続きます。ユキの素行に疑問を抱いていた隣人が夫にさりげなく告げ口。これまでの行動がすべて夫にバレてしまいました。
夫に離婚を突きつけられたユキには多額の借金だけが残り、私に泣きついてきました。「夫に出て行けと言われた。お金がないから泊めてほしい」と。
ユキがホスト狂いをしていた間、私はホスト通いをやめてキャリアを積みセレブ男性と再婚。家にユキを泊めることはできません。
そして、これから先も絶対助けません。私の10年に及ぶ壮大な復讐劇は、理想的な形で完結したのでした。
ltnライター:鈴木まさ美