植物の力強さには時々ハッとさせられます。でも、まさか都心のマンションでそれを痛感する出来事があるとは思いませんよね。今回は小さな植物に振り回された、ちょっぴりクスッとするエピソードを友人に聞きました。

小学1年生の夏休みといえば……

友人A子の息子は小学1年生。先日、小学生になって初めての夏休みが始まりました。

小学1年生の夏休みといえば、朝顔の観察!
途中まで学校で育てた朝顔をそれぞれの家に持ち帰り、各家庭で引き続き栽培して観察日記を書くというものです。
終業式の日に鉢植えを抱えて、暑い中を苦労して歩いて帰った経験を持つ人も多いのではないでしょうか?

A子の息子も例外ではなく、立派な朝顔の鉢植えを持ち帰ってきました。
家は都心のマンションで庭がないため、朝顔はベランダで栽培することになったそうです。

1週間ほど留守にすることに

8月初旬、A子家族は地方の実家に1週間ほど滞在することになりました。

心配なのは朝顔です。
室内に入れておくことも考えましたが、天気予報では雨が降りそうだったのでベランダに置いたまま出発することに。

幸い、留守中は定期的に雨が降ったため、朝顔は枯れずに済みました。

え、ちょっと待って? やばくない?

1週間ぶりに帰宅したA子たち。
急いでベランダを見に行くと、朝顔は普段どおり元気そうでした。
というより、たっぷりと雨に打たれたおかげか、A子たちが出発する前より葉やツルが生い茂っているような……?!

A子が近付いて確認すると、なんと何本かのツルは設置していた支柱をはるかに越え、なんとベランダの手すりに絡みついていました。
しかも、そのまま伸び続け、手すり伝いにお隣のベランダまで入り込んでいるのでビックリ!

「やば!」と思ったA子は引っ張って外そうとしましたが、しっかり絡みついたツルをこちら側から外すのは無理そうでした。

慌てて謝罪しに行くと

仕方なく、A子はお隣に謝罪にいくことに。
「隣の家から突然植物が侵食してきて、びっくりしてるだろうなぁ……」と不安でしたが、対応してくれた老夫婦は予想外に笑顔で対応してくれました。

「毎朝きれいなお花が見られて嬉しかったわ。よかったら新学期までこのままうちの手すりまで絡ませておいてくれないかしら?」

A子はお礼を言いながら、隣人の優しい対応にホッとしたのでした。

まとめ

子どもがいる人にはお馴染みの朝顔ですが、高齢者にとっては懐かしい花なのかもしれませんね。
予期せぬトラブルにヒヤッとしたA子でしたが、この件がきっかけとなりお隣の老夫婦と仲良くお付き合いするようになったそうです。

ltnライター:藍沢ゆきの