上司のパワハラ……もう限界!
A子は広告関連の会社で働いています。
仕事内容は自分に合っていて気に入っているのですが、問題は上司との人間関係。A子が所属する部署のB課長はパワハラがひどく、いつも対応に悩まされていました。
A子やほかの社員の努力を「課長の俺がちゃんと見守っててやったからできたんだろ」と自分だけの成績にしたりするのは日常茶飯事。
時には「そんな気が利かないんじゃ嫁にいけないよ。どうせ彼氏もいないんだろ?」とセクハラまがいのことを言われたりも……。
とうとう部長に直訴!すると?
ずっと我慢してきたA子でしたが、ある日ついに限界を迎えます。
A子が作った書類に不備があったとB課長が言いがかりをつけてきて、せっかく作った書類をグチャグチャに丸めてゴミ箱に投げ捨てたのです。
しかし、実際はB課長の勘違いで、A子に不備はありませんでした。
それなのにB課長から謝罪はない上、「部下のくせにゴチャゴチャ言うな!」と怒鳴ってくる始末。
A子はその日の業務後、B課長の上司である部長に直訴! 「私とB課長、いなくなって困るのはどっちですか?!」と詰め寄りました。
結果、次の人事異動で課長は地方へ転勤となりました。事実上の左遷です。
1か月後、手紙と小包が! 一体誰から?
B課長のパワハラに悩まされてきた同僚たちはA子に感謝してくれ、職場の雰囲気も良くなりましたが、「B課長にも家族がいるのに単身赴任になってしまって、さすがにやりすぎたかな……」とA子は密かに罪悪感も感じていました。
自分の行動で家庭を壊してしまったのではないかと思ったのです。
そんなある日、A子宛てに手紙と小包みが届きました。
宛名を見ると……なんとB課長の妻!
A子は「もしかして、左遷になったことへの嫌がらせ……?!」と身構えました。
そこには予想外の言葉が
しかし、手紙を開封してみるとA子の予想に反して、そこには夫がパワハラをしたことに対する謝罪と、お礼の言葉が綴られていました。
B課長は会社でパワハラをする一方、家庭ではモラハラ夫として家族を困らせていたのです!
「夫が左遷になり、毎日楽しく過ごせるようになりました。ささやかですがお詫びとお礼の品をお送りします」とその手紙は締めくくってありました。
小包みの中は有名ブランドの焼き菓子でした。A子は同僚と分け合って食べながら、内心ホッと胸をなでおろしたそうです。
まとめ
会社ではパワハラ、家ではモラハラ……どうしようもない人っているものですね。左遷されたことで自分の間違いに気付き、家族の絆も取り戻せるといいのですが……。
ltnライター:藍沢ゆきの