まだ切ったことがない髪
小学2年生だった友人の娘メイ(仮名)は、生まれてから8年間一度も髪の毛を切ったことがなかったのだそうです。
それは、母親である友人の意向だけではなくて、メイちゃん本人も、まだ髪は切りたくない、という思いがあったということです。
友人はキレイな黒髪のロングストレートで、ルックスも良いため、メイちゃんは、そんなママの姿に憧れていたのかもしれません。
親の思い出
「メイが初めてヘアカットする時は、思い出作りをしたい」「赤ちゃんの頃からの髪だから……」と友人はいっていました。
友人は、赤ちゃんの髪の毛で制作をする「胎毛筆」(赤ちゃん筆)作りを、メイちゃんの初めてのカットの時に考えていたといいます。
8年間も伸ばしてきた髪の毛には、友人もメイちゃんもとても愛着があったのだとか。
そのため、もしヘアカットをする時には、けっこう気合いをいれないと切れなかっただろう、と友人はいいます。
言葉巧みにヘアカットへ
メイちゃんが小学2年生になった夏休みに、1週間ほど義母宅へ泊まりに行かせることになったのだそうです。
「孫を連れて、海水浴や花火大会を見に行きたい」という義母。
この頃、義母と友人の仲は、可もなく不可もなく……といった当たり障りのない関係だったのだそう。
義理実家は田舎にあって、家から歩いて海水浴に行けるほど、のどかな立地に住んでいるのだとか。
そのため「夏休みの良い思い出になる」と思い、娘の1週間の長旅を承諾したのだそうです。
田舎での生活を体験させたかった友人は、何の疑いもなく娘を義母宅へ預けたのでした。
しかし! 義母は「長い髪は暑苦しい! 汗疹ができると大変だよ!」「髪の毛を切ったら、好きなおもちゃ買ってあげる♡」と、言葉巧みにメイちゃんをヘアカットへ連れて行ってしまったのだそうです!
メイちゃんは、義母がしつこく髪の毛を切れと言うので、仕方なく従ったのだとか……
問答無用で絶縁
義理実家へ預けて1週間が経ったころ、友人はメイちゃんを迎えに行ったのだそう。
すると、駆け寄ってきた娘の髪はロングヘアからショートカットになっていたのだとか!
仰天した友人はしばらく言葉が出なかったといいます。
その後、冷静になった友人は、帰りの挨拶と共に、義母へ【絶縁宣告】を切り出したのだという。
「え!? 何を言ってるの? どういうこと?」という義母に友人は「大切にしていた娘の髪をなんで親の許可なく切ったんですか! 本当にあり得ない!」といったのだそう。
娘の手を引いて車に戻る途中に何度も「ちょっと待って!」といって追いかけてきた義母。
しかし、怒り心頭だった友人は聞く耳を持たず、問答無用で絶縁を言い渡したのだとか。
それもそのはず……聞く所によると、義母は友人が娘の髪を切りたがっていないことを、以前から知っていたというのですから……
あれから5年、メイちゃんは現在中学1年生。
5年前の幼かった顔からすっかりお姉ちゃんの顔に変わりましたが、そんな孫の成長を見せることはないまま、義母とは絶縁継続中だということです。
ltnライター:さらら