今回は筆者の友人A子さんの体験談をご紹介します。
孤独な育児
A子さんが一児の母になったばかりの頃のお話です。
夫の転勤に合わせて引っ越してきた土地だったので、土地勘もなければ知り合いが一人もいない状況でした。
そんな中での子育ては、まさに孤独そのもの……。
子育てセンターやサークル等もあったのですが、元々引っ込み思案なA子さんにとって、参加することは至難の業だったのです。
結局子どもが1歳を過ぎるまで、夫以外の大人と話すことはほとんどありませんでした。
初めてのママ友。嬉しくて仕方なかったが……
子どもが少し大きくなり、公園へ出かけるようになった頃。
初めて行った公園で、1組の親子に話しかけられました。
「もしかしてお子さん、うちの子と同い年くらいかな?」
気さくに話しかけてくれたのは、近所に住んでいるというBママ。
A子さんとBママはすぐに仲良くなり、
Bママ「この公園でよく集まるママ友達がいるから、紹介するよ!」
と、ママ友グループに誘ってくれたのです。
皆本当に良い人ばかりで、A子さんを優しく迎え入れてくれました。
孤独に耐えていたA子さんは、とても嬉しく思っていたのですがー……。
ママ友の交流ってこういうもの? 私には合わないわ……
「今日は公園〇時に行きますね~!」
「今日は風邪で行けません。本当にすみません!」
朝起きると、必ずグループLINEに数通メッセージが入っていて……。
毎日毎日、連絡網のようにLINEが鳴り続けるのです。
公園は家事などが落ち着いた隙間時間に行くものだと思っていたA子さんにとって、それは苦痛でしかありませんでした。
ケータイを見ていないフリをしようにも「A子さんは?」などと名指しで質問されてしまい……。
(断って他の公園に出かけて、その現場を見られたらどうしよう? 避けてるとか思われる?)
気が付くと変にママ友達に気を遣ってしまい、毎回返信するのを躊躇するようになってしまったのです。
子どもの為を思うなら、毎日外に遊ばせに行きたい。でもー……。
他の公園に行こうにも言いづらい雰囲気&出席表のようなLINEにウンザリ。
それからもずっと続くLINEを見て、「また夫が転勤にならないかな……」そんな風に思うようになってしまった出来事でした。
まとめ
いくら良い人達とはいえ、距離感は大切ですよね。良かれと思ってしてくれたことですが、合う合わないはあるので、負担になるようならさり気なくフェードアウトしてもいいのではないでしょうか。
ltnライター:Yukky111