嫉妬深い夫の目を覚ましたのは娘のとある一言でした。その言葉は夫にとって立ち上がることができないカウンターパンチとなり、完全降伏したのでした。

夫の異常な嫉妬深さ

私の夫はかなり嫉妬深くて、ちょっとしたことで浮気を疑うこともあり、かなり嫌な思いをしていました。流行りの服を着れば「肌の露出が多い」と言い、夫の同僚が家に来て挨拶しただけで「色目を使いやがって」などと言ってくるのです。

全部誤解だし、疑ったり嫉妬したりするのはやめてほしいと言っても全然やめてくれません。ひとりでスーパーへ行くだけなのに「俺も行く」と言い、友達とランチへ出掛けるだけで「浮気か」と疑い、娘も呆れるほどの束縛ぶりにとうとう我慢の限界を超えました。

いいかげんにして!

と、夫を責め立てようとしたところに、なんと娘が登場。娘はウジウジ嫉妬する夫に向かってこう言いました。

「パパはママのことが信じられないの?」
「私の彼氏は私のこと信じてくれるよ」

なんと夫に彼氏の存在を明かしたのです。

私は娘の彼氏を知っていたし、会ったこともあります。しかし、夫にどんなことを言われるのかわからないから、内緒にしておこうと話していたのです。

嫉妬するほどの愛

夫は固まり開いた口がふさがらない状況に、頭が真っ白。しばらく硬直していました。さらに娘は夫にこう告げました。

「ママがかわいそうだからやめなよ」
「今度彼氏に会う?ママも知っているよ」

娘の言葉に絶句した夫は、涙目でがっくり肩を落としていました。娘に彼氏がいることや、その彼氏と比べられて注意されたことにかなりショックを受けているようでした。

その後夫は、自分の嫉妬深さと正面から向き合うようになりました。夫のスマホをチラ見したとき「嫉妬 克服」というワードを見つけたので、治そうとしているみたいです。

嫉妬するほど私のことが好きなのかなと思い、娘のおかげでちょっと夫が可愛く見えてきました。

ltnライター:鈴木まさ美