夫が大好きすぎる私
私は夫が大好き。夫がいる幸せな毎日を送っていました。夫を愛しすぎて、私の人生すべてを夫に捧げました。朝は5時に起き、朝食とお弁当を用意。夫の好きなものをたくさん作り、毎日メニューを変えて、栄養バランスも完ぺきに整えました。
夜は、夫が帰ってくるタイミングを見計らい丁寧に仕込みした温かい料理を出して、夫が急に遅くなれば、寝ずに待ち夜食を作って夫に尽くしました。掃除洗濯、仕事もフルタイムで働き、夫のために貯金して将来に備えていました。
私と結婚してくれた大切な夫のために、努力は惜しいとは思っていませんでした。あの事さえなければ……。
夫から告げられた言葉
ある日夫から話があると言われて、向き合うことに。すると夫は言いました。
「お前が重すぎて怖い」
「毎日期待に応えなきゃいけないと思ってつらかった」
「不倫相手と結婚したいから、離婚してほしい」
まさに青天の霹靂。努力してきたものがガラガラと崩れ去る音がしました。放心状態の私は我を忘れて夫に縋り、別れたくないと泣きながら夫に近づくと、
「もう怖い、まとわりつくな!」と突き飛ばされ、「俺は自由になりたいんだ」と言われました。
何度も話し合いを重ねても夫の意志は固く、泣く泣く離婚することにしました。
傷ついた私を救ったのは……
失意のどん底にいる私を気遣ってくれたのは、私の上司でした。上司はバツイチで子なし、高給取りのイケメン。実は私は心の中でかっこいい上司に憧れの気持ちを持っていました。
上司はなんと、ずっと私のことが好きだったと告白してくれました。私が夫に夢中だったので諦めたと言ってくれました。
私は不倫だけは嫌だったので、夫と即離婚。かなり高額の慰謝料を受け取りました。上司は私の重すぎる愛が嬉しいと、全面的に受け止めてくれます。努力ってどこで実るのかわからないものだなと思いながら、本当の幸せを実感しています。
元夫は、私への慰謝料が高額だったことで不倫相手からフラれて私に復縁を迫ってきましたが、元夫の元へ戻ることはもうないでしょう。
ltnライター:鈴木まさ美