リサーチ魔のお隣さん
年上ということもあり、入居当初からAさんに馴れ馴れしかったBさん。引っ越し後、いきなり「お家の中見せて」「旦那さんはどこにお勤め?」など根掘り葉掘りリサーチしてきます。
少し嫌な予感がしたAさんでしたが、お隣さんと気まずくなるのは避けたいもの。短時間だけ家に入れたり、「夫の仕事は建築系です」などと、聞かれたことに対し曖昧な答えを返していました。
ご近所さんに情報を横流し
その後、Aさんは初めて会うご近所さんに、こんなことを言われゾッとします。
「Bさんから聞いたんですけど、屋根裏収納があるんですって?」「旦那さんは大工さんなんですよね?」
なんと、BさんがAさんの情報を周囲に言いふらしていたのです。しかも「建築系」と言っただけなのに、「大工さん」ということになっているし……Aさんは頭を抱えました。
距離を取った結果、嫌われてしまった
Aさんはこの件をきっかけに、Bさんから家庭のことを聞かれても「ちょっと教えられません」などとはぐらかすようになりました。
これに腹を立てたBさんは、「Aさんは水商売をしている」「旦那はバツイチで不倫の略奪婚だ」などと近所中に嘘の噂を流します。
Bさんは誰にでもフレンドリーで信頼も厚かったため、ご近所さん達は嘘の噂を信じ込みました。その結果、Aさんはご近所さん達から白い目で見られ、挨拶をしても返されなくなったのです。
きっとBさんは、隣の家でニヤニヤしながらAさんを見ていたに違いありません。
マイホームを手放す決断
結局、せっかく建てたマイホームでしたが、入居から1年でAさん夫婦はマイホームを手放す決断をしました。
「家を建てる時は隣人のことなんて、これっぽっちも考えなかった。家は建て直せるけど、隣人は変えられない」とAさんは話します。
現在、Aさん夫婦は賃貸マンションで生活していますが、「賃貸の方が、いざとなれば引っ越せるし気楽」とのことです。
マイホームは一生で最も高い買い物の一つです。後で後悔しないように、家を建てる時は、さまざまな時間帯に実際に足を運ぶなど、周囲の住人チェックは必ずしておきたいものです。
ltnライター:はぴまる