電車内でのトラブル。不審な荷物を見かけたり、痴漢みたいなひとに出会ったり、と、様々あると思います。今回は、年齢よりも若く見える作者の友達が経験した電車内での困ったできごとです。
始発駅から乗っており……
始発駅から電車に乗っていました。
遠出のため、荷物もたくさん持っていたんです。
始発駅ではそんなに乗客もおらず、無事に座ることができました。
荷物は膝の上に乗せ、1人でも多くのお客さんが、電車内で立たずに済むようにと自分なりに配慮をしているつもりでした。
実家にあげる食品はやや重めのもの
住んでいたマンションから、実家に帰るまでの道のりでした。
電車で1時間半かかり、結構長丁場です。
このまま、座って実家の最寄り駅まで行けたならよかったんですが、そんなわけにもいきませんでした。
席を譲ったらどうなの……?
何駅か過ぎ、乗車人数が増えてきました。
1人のおばさんが、私の前に立ちはだかり、こんな一言。
「あなた、若いんだから席を譲ったら、どうなの?」
周りに聞こえる大きな声でした。なんだか、叱られている気分になり、反射的に、パッと席を立ちました。「どうぞ」と言う勇気もなく、そそくさと乗降のドア付近に立ってやり過ごすことにしたんです。おばさんは、私が座っていた席に、どかっと腰をかけました。
少しして気分が悪くなり、視界が真っ白に
しばらくの間は、立って待っていることができたんですが、連日の疲れもあり、また、自分が貧血持ちだったこともあると思います。気分が悪くなり、吐き気を催しました。
そして、足元がおぼつかなくなり、視界が真っ白になったんです。
気が付いた時には、周りに人だかりができていて、
「おい、だいじょうぶか!?」と中年の男性に顔を覗かれていました。
「貧血です、大丈夫です」となんとか答え、座らせてもらいました。
私に、席を譲るように言ったおばさんは、居心地が悪くなったのか、次の駅で逃げるように降車していきました。
今回の件で、席を譲るように言われても、無理して立っていると後々困ることがわかりました。
ltnライター:サンマ雲