頻繫に家を訪れる義弟嫁ばかり、可愛がる姑。逆に、仕事と子育てに明け暮れる知人女性は姑から、目の仇にされていました。
「弟のお嫁さんの方が、ずっと私のことを心配してくれてる! だから、私も弟夫婦を大事するわ!」そう宣言して、弟夫婦の為に家の頭金を出す姑でしたが、事態は予想外の方向に進んで行きます。
今回は、姑のスカッとエピソードです!

「もっと私に構え!」とご立腹の姑

知人女性は正社員として働く傍ら、2人の子どもの子育てに追われています。しかし真面目な彼女は、週に1回は車で40分掛けて、隣町に住む姑の家を訪れるようにしていました。
しかし、姑はそれが不満なようです。

「アンタって、本当に駄目ね! 弟のお嫁さんは、ほぼ毎日、家に来てくれるわよ!」
その度に「すみません」と頭を下げる知人女性でしたが、実は義弟嫁は働いておらず、子どももいなかった為に、時間の融通が利くのでした。

また、義弟嫁の住むアパートは姑宅から歩いて5分程の場所にあり、来るのもずっと楽です。
でも姑は「兄嫁は全然駄目!」とばかり言って、知人女性のことを否定し続けました。

夢のマイホームを手に入れた弟夫婦

そんなある日、弟夫婦が家を建てることになりました。
話によると、姑が頭金を出してくれたそうです。

「弟のお嫁さんの方が、ずっと私のことを心配してくれているもの。だから私も、弟夫婦を大事にするから!」

姑はそう宣言し、義弟嫁は目を輝かせて、繰り返しお礼を言っていました。
「お義母さん! ありがとうございます! これからも私、お義母さんの為に良い嫁になりますね!」
しかし、これを機に義弟嫁と姑の関係性が変わってしまいます。

パタリと来なくなった義弟嫁

新居が完成すると、家のローン返済と維持費の為に、とうとう義弟嫁もパートに出ることとなりました。しかし、社会人経験の無い義弟嫁にとって、想像以上にパートはハードだったそうです。

義弟嫁は、パートと家事をこなすのに精いっぱいとなってしまい、それからはパッタリ姑宅には足を運ばなくなったそうです。
距離的には相変わらず、徒歩5分程度の場所にあったので姑は「たまには、顔を見せてね」と言いますが、電話越しに義弟嫁はヒステリーを起こしました。

「私は、ただでさえパートで疲れてるんです! 休みの日くらい、寝かせて下さいよ! あと、こういう電話も迷惑なんで辞めて下さい!」

そう言って義弟嫁は、鬱陶しそうにガチャンと電話を切ってしまったといいます。
手の平返しの義弟嫁の行動にショックを受けた姑は、今になって忙しくても会いに来てくれる知人女性の有難みを実感したのでした。

「あーあ……。弟夫婦に、お金なんか出すんじゃなかった……」

そう言って姑は、今度は知人女性に優しくなったといいます。
なかなか認められずに、苦しい思いをする知人女性でしたが、ようやく報われたようで何よりですね!

ltnライター:六条京子