嫁いじめされるという悲劇が起きたとき、あなたならどうしますか? 筆者の知人Aさんは嫁いじめに遭いましたが、反抗することなく姑に言われるがまま良い嫁として頑張っていたそうです。ですが、そうしたことがきっかけとなり、嫁いじめから抜け出せたと言うのです。Aさんにいったい何が起きたのか、早速みていきましょう。

辛い……けど負けない! 嫁いじめ

都会に生まれ育ったAさんが嫁いだのは、田舎の地方都市でした。嫁いでみてAさんが気づいたのは、土地が違うだけで人との関わり方も、常識も、これほどに変わってしまうということ。

さらに、厳しい姑からは「都会の常識は通じないよ! 私の言う通りにしなさい」と良い嫁になるために指導される毎日。

厳しい姑から嫁いじめと言えるほどの指導を受けるAさんでしたが、愛する夫のため良い嫁になろうと頑張って暮らしていました。

頑張ります! あれもこれも嫁の仕事

Aさんが頑張っていたのは、家の中のことだけではありません。良い嫁として認められるためには、多くのタスクをこなさなければならないのです。

生まれ育った都会ではなかった地方都市ならではの地域の集まりにも、Aさんは積極的に参加します。そして、集まりでも頑張りを見せて、徐々に地域の人の信頼を得ていったのです。

こんな良い嫁はいないよ!

Aさんがすっかり地域に馴染んできたある日、姑は地域の集会でAさんを叱りつけました。

「本当に不出来な嫁だよ!」

それを聞いていた周囲のおばさまたちは黙っていません。

「こんな良い嫁は、なかなかいないよ」
「そんなこと言って、逃げられたらどうするの!」
「なんてことを言うんだ!」

姑は次々と地域のおばさまに叱られ、すっかり意気消沈してしまいました。

ありがとう! 嫁いじめ終了

みんなに叱られてしまってから、姑の嫁いじめはぴたりと止みました。良い嫁だと認められた気がしてAさんは嬉しかったそうです。

人間的にも優れているAさんは、そんな姑の姿を見て「ざまあみろ」と思うのではなく「ありがとう」の気持ちが湧いてきたとのこと。

「何もできなかった私が地域の人に良い嫁と思ってもらえるまでに成長できたのは、間違いなく姑の指導があったおかげ」と考えているのだそうです。

この人間性があったから良い嫁としての努力が認められ、嫁いじめからの大逆転劇が可能だったのでしょうね。

ltnライター:安藤こげ茶