しかし子どもを大切に想うあまり、少しばかり暴走してしまう人もー……!?
今回は筆者の知人A子さんの体験談をご紹介します。
ヤンチャな子&クセ強保護者に悩む日々
小学校教員のA子さんは、自分の受け持つクラスについて悩んでいました。
それは、問題児として扱われているB君と保護者について。
B君は酷いワガママで、自分の意見が通らないとすぐに暴力をふるってしまうのです。
そうすると保護者に連絡をして迎えに来てもらうのですが、そのB君のママも少し変わっていて……。
B君ママは、絶対に我が子に注意をしないのです。
他の子とトラブルになっても「うちの子を信じます!」と、全く話にならなくなってしまい……。
そんな親子の状況に、周りの教員たちも困っていたのでした。
そんな中、ついに事件が起こってしまうのです……!
謝る気は一切無し!? もうお手上げ状態……
なんとB君の暴力で、クラスメイトが大けがを負ってしまったのです。
救急車を呼ぶ大騒動となりましたが、相手の子は命に別状はありませんでした。
そうして保護者同士を呼び、話し合いをする事になったのですが……
B君ママ「私の息子は悪くないですから!」
と言い続け、一言の謝罪もないのです。
それどころか……
B君ママ「こちらの意見は変わりません! これ以上は時間の無駄です!」
と言い、勝手に帰ろうとする始末。
焦る教員達の中、校長先生だけが穏やかに話し出したのです。
優しくも厳しく諭す校長先生。さ、さすがです!!
校長「息子さんを心から信じることは、とても素晴らしい事です。親から信頼されていると自覚することで、自分に自信が持てるものですからね。」
微笑みながら話す校長先生の言葉に、B君ママは勝ち誇ったような笑顔でニッコリ。
(まさか、B君ママをこのまま帰らせるの……!?)
焦るA子さんでしたが、校長先生の言葉はまだ続いていて……
校長「それでもね、どれだけ言い分はあっても、『謝る』ということを覚えないと、将来人間関係を築くのが困難になります。それを教えてあげないのは、一種の虐待にあたると私は思うのです。」
そうハッキリ言いきったのです!
その後もB君ママは怒り狂っていましたが、B君パパも来て話し合いをする事となり、なんとか事件は解決することができました。
元々夫婦間で子どもの教育方針のズレが大きかったらしく、なんとその後B君一家は離婚。
パパがB君を引き取り、少しずつですがB君の自制心が育ってきているように感じます。
子どもの気持ちを尊重しつつ、善悪をしっかり伝えていける教師になりたいと、強く思った出来事でした。
まとめ
子育てに正解はないからこそ、さじ加減が難しいもの。
それでも子どもが社会に出て困らないよう、ある程度の常識は教えてあげたいものです。
ltnライター:Yukky111