俺はビッグになって君を絶対に不自由させないと言う無職の夫。私は夫が好きで仕方がなかったので、夫の生活を支え、必要なお金を渡していたのです。生活は困窮し一向にビッグにならない夫に堪忍袋の緒が切れた私は……。
無職になった夫
夫が無職になりました。会社が嫌になりやめてきたというのです。これで何度目かわからないほど、夫は定職についていないのです。でも夫は「俺はまだ自分の才能が開花していないから」「必ずビッグになってやる」と、お花畑的発言を繰り返します。
それでも私は、優しくて私をたくさん愛してくれる夫が好きでした。たぶん夫もそれを知っていて、私を利用しているのだと思います。それでも私は夫が好きなんです。夫は私に言いました。
「君を幸せにする」
「絶対不自由させないから」
「俺と幸せになるという君の幸せのために、お金がかかるんだ」
私は夫にお金が欲しいと言われるがままに、夫にお金を渡していました。
夫を支えるのは妻の仕事
「就活のためにスーツがいる」
「会社を見に遠くまで行くからお金頂戴」
「おなかすいたからお金頂戴」
私の貯金もへそくりも底をついたころ、夫の両親に相談することにしました。すると夫の両親は、
「夫を支えるのは妻の仕事でしょ」
「私たちを頼るなんて、妻としてなっていない証拠ね」
と、一切の協力を拒否されました。
あれから1年。夫はまだ無職です。私からお金をせびり就活とウソをつき、パチンコや競艇に行っているのを目撃したため、離婚することにしました。
しかし夫の両親は、離婚に猛反対。絶対に離婚するなと言います。そこで私は積年の恨みを晴らす千載一遇のチャンスと捉え、言いました。
子を支えるのは親の務め
「子供を支えるのは親の務めですよね」
「これからは夫でも家族でもありません。私のお金は全額きっちり返してもらいます」
私は弁護士に相談し、夫と両親からたっぷりの慰謝料とこれまでに夫に渡したお金のほとんどを返してもらうことに成功。夫の両親は家財道具を売ったり、土地を売ったりしたそうですが、私の知ったことではありません。
ltnライター:鈴木まさ美