友人宅を物色しまくる
子ども同士が同級生で仲良しのK子親子とA親子。
親同士も幼稚園の行事などで顔を合わせることが多いので、自然と仲良くなったのだそう。
そんなママ友Aを自宅に招くと、家にある色んなモノに興味深々で「見せて〜!」と無邪気に言ってくるのだとか。
電化製品のみならず、壁にディスプレイして掛けてあるお気に入りの服までも…
しかし、Aは「すごくいいね!」「これは便利だわ〜」と褒め言葉しか絶対に言わないので、K子も嫌な気分にはならなかったといいます。
貸して! 貸して!
Aは、何か少しでも気になるモノがあると「これ使ってる? 貸してくんない?」と子どものように遠慮なく聞いてくるのだそう。
あまり使っていないおかゆ専用の小さな炊飯器や、ゆで卵を作る電化製品など…。
「気になるから使ってみたい!」と言うのでK子は貸してあげていた、ということです。
そして、貸してあげた品を返すと同時に「次、コレ貸して?」と、ほかのモノを貸りていくのだとか…
そのため、常にK子がAに【何かを貸してあげている状態】が続いていました。
しかし、お礼を言ってきちんと返却してくるので、K子もそこまで嫌な感じはしなかったそうです。
その服、わたしのだけど…
ある日のこと、K子の友人でもあるC子が、Aの自宅へ招かれました。
すると、AはK子から貸りている高めのブランドものの服を、あたかも自分が頑張って購入したかのようにC子に語りはじめたのです!
C子がK子とも友人であるとは知らずに…
「この服さ〜、ずっと欲しくて頑張って働いて自分のご褒美に買ったんだよね〜」
「売り切れだったからさ、お店に頼んでわざわざ取り寄せてもらったの〜」と…。
このセリフ、実はK子がAに言った言葉! 言葉まで借りなくても…とK子は苦笑。
C子がK子に何気なくこの話をしたことから、AがK子の服を【自分の服】として周りに自慢していたことが発覚したのでした。
写メ付きでお説教
貸すのはいいけど、勝手に【自分のモノ】として自慢されることにはイラッとしたK子。
二度としないように! という気持ちを込め、Aへお説教メッセージを送ることにしました。
【自慢された服】をメッセージに添付したK子は「この服はあなたのじゃないよね? 勝手に自分のモノのように語られるのは気分が悪いよ! それってウソつきにもなるよね?」と送ったのだそう。
念のためC子が悪く思われないように、何気ない会話から気づいた、とわかる文も補足しました。
数時間後、Aからの返信にはひとこと、「ごめんなさい」とだけ書かれていたとか…。
また気まずくなったのか後日、貸していたモノが宅配でK子宅へ届き、謝罪文も添えられていたということです。
園で顔を合わすのに、こっちも気まずいよ、とK子。
しかし、幸いお互いの子ども達が年長さんだったこともあり、それから半年経たずに卒園。
現在は違う小学校に通っているため、もうAに会うことはないそうです。
ltnライター:さらら