昔ながらのやり方に固執して、新しいものを受け入れない義父に手を焼いていたママ友。しかしあることがきっかけで考え方が柔軟になったそうです。一体何があったのでしょうか?

最新家電を全否定する義父

これはママ友から聞いた話です。

私の義父は、とにかく新しいものに拒否反応を示す人。「わしが若い頃は……」が口癖で、最新家電を使うと楽をして家事をさぼっていると言ってきたり、「そんなもんアテにならない!」と頭ごなしに否定するんです。なので、義実家は年季の入った古い家電を壊れるまで使っています。

TVに向かって文句をいう始末

新しい機能が発売されても絶対に信じないスタンスで、「炭酸メーカーは化学薬品を使っているので体に悪い」「人感エアコンなど適当に言っているだけで、コンピューターがそんなに賢いわけがない」など、テレビで流れる通販を見ては文句を言っています。

義母へ最新家電をプレゼントしたが……

先日義母の誕生日だったので何がいいかリクエストを聞いたところ、ほったらかしで料理ができると話題の家電が欲しいとのこと。義母はどちらかというと新しいものに興味がありますが、義父がうるさく言うので必要最低限以上に手を出してきませんでした。

ただ、2人とも年を取ってきて火を扱うのも不安になることもあるそうで、安全に調理ができる調理器具を使ってみたいというのです。私も夫も大賛成でプレゼントしたんですが、やはり義父は「そんな手間のかかっていない料理は美味いわけがない。手抜きだ!」と文句を言ってきたそうです。

義父を救ったものとは

口は達者な義父も75歳を迎え、足腰は元気ですが運転も不安になってきたころ、長年乗ってきた自動車が壊れてしまいました。交通の便が悪く車がないと不便な地域なので乗り換えの車を探していたんですが、夫がこれからのことも考えてCMでよく見る自動ブレーキ装置の付いた軽自動車をプレゼントしたんです。

自分の嫌いな最新設備の車で、もらったにも関わらず文句ばかりの義父にモヤモヤしましたが、なんと1週間後にその急ブレーキ装置のおかげで事故にならずに済んだという出来事が!

それ以降、少し技術の力を信じるようになり、文句をいう回数も減ったような気がします。何はともあれ、無事でよかったとほっとしました。

ftnコラムニスト:karira