「悪気はないの!」失言を繰り返すママ友
Aさんは4才の娘を育てるママ。娘の通う幼稚園でできたママ友との関係で悩んでいました。ママ友Cさんは人を傷つけるような失言が多く、周囲の人にストレートな言葉をぶつけトラブルを多く起こしている人物。
Aさんも「太ったね、女として終わりじゃん」といった言葉をぶつけられ、傷ついたことがあります。
悪気なく失言を繰り返すCさんと距離を取りたいと思うものの、娘を幼稚園に迎えに行くタイミングでどうしてもCさんとは顔を合わせなければなりません。
気を遣うのやーめた
ある日、またCさんにきつい言葉を投げかけられたとき、Aさんはすべてが馬鹿らしくなってしまいました。どうして、こちらだけCさんに気を遣い、傷つけられなくてはならないのでしょうか。
「私も、Cさんに対して悪気のない言葉をぶつけてみればいいんだ」
Aさんはやられっぱなしではなく、Cさんに対して自分も応戦することを決めたのです。
私も悪気はありませんので!
その日、早速Cさんに声をかけられたAさん。Cさんは子どもの進学先の小学校の情報を集めていると言いますが、全然情報が集められないと嘆いています。そんなCさんに対しAさんはこう言いました。
「Cさんって嫌われてるから、みんなからの情報回ってこないんだね。かわいそう〜」
いつものCさんの発言に比べれば、これでもマイルドな方です。ですが、自分が他人を傷つける発言はし慣れていても、逆は初めてだったCさんは驚き傷ついた様子を見せました。
そして次の瞬間、Cさんの目からは涙がこぼれたのです。
反省……もうしません
泣き出したCさんに対しAさんは「これが今まであなたのしてきたことだよ」と伝えます。すると、Cさんはますます泣き出し、反省を始めました。
「ごめんなさい。悪気がなければいいと思っていたけど、言葉ってこんなに人を傷つけるんだね……」
素直に反省をしてくれたCさんにAさんも謝ります。
「こちらこそ、ごめんなさい。これからはお互いに気をつけていきましょう。悪気がないからって何でも言っていいわけじゃないんだよ」
このことがあってからCさんはよく考えてから発言するようになってくれました。Aさんも大人げなくやり返してしまった自分を反省しつつも、Cさんが変わってくれたことを嬉しく思ったのでした。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶