赤ちゃんと長距離移動
息子がまだ生後10ヶ月の頃、親戚を訪ねるために飛行機に乗ることになりました。
でも、赤ちゃんを連れての長距離移動ってとてもとても不安で……
途中で泣き出した時のことを考えると、憂鬱に思ったものです。
しかし、この時はどうしても行かなければならない用事があった為、息子を連れて4時間のフライトをすることになったのでした。
念入りに計画を立てるも……
息子は、ハイハイを覚えたばかりで、起きている時はいつもウロウロ1人で動き回っていました。
もう少し前なら、動かなかったから楽だったのにな、そんなことを思ったり。
実は生後4ヶ月の頃にも、同じく親戚を訪ねるために、4時間のフライトを経験済みだったわたし。
しかし、この時期はハイハイもしないし、よく寝てくれたので苦労はしなかったのですが……
動くようになった時期の赤ちゃん連れは大変だと先輩ママから聞いていたので、不安で仕方なかったのです。
飛行機では必ず寝てくれるように、空港のキッズ広場で搭乗ギリギリまで遊ばせて疲れさせる作戦を立てました。
また、出発の日はなるべく早めに起こして、家の中でもハイハイで疲れさせることに!
また機内には、息子が就寝時にほしがるお気に入りのブランケットを忘れず持ち込みを。
念入りに計画を練ってから搭乗することにしたのでした。
しかし……そんな作戦の甲斐も虚しく、搭乗して2時間後に目をさましてしまった息子はギャン泣き!
息子が笑いはじめた理由
搭乗してすぐ寝てくれたので安心していたのに、2時間ほど過ぎた頃、息子は起きてしまいました。
まずは、お菓子でなんとかしようとお気に入りのスナックを食べさせたのですが、そんなのは10分程度しかもちませんでした……
動きたい〜! と言わんばかりに身体を拗らせて席から下りようとする息子。
通路に下ろすわけにはいかないので、必死になだめるも効果なし! ついに火がついたようにギャン泣きしてしまったのです……お気に入りのブランケットも放り投げて、足をバタつかせてわたしの上で大暴れ……
どうしよう〜(泣)と息子を抱えて困っていると……
「あれ? 大人しくなったぞ? 泣いてるんじゃなくて笑ってる?」そう思って隣の席に座っていた外国人の方を見ると……
なんと、息子の放り投げたブランケットを拾いあげ、それを使って自分の顔を隠して「ピカブ〜!」といってあやしてくれていたのです!
ほかにも、外国語だったので何を言っているのかはわかりませんでしたが、おそらく子どもをあやすような言葉でしょうか? 2人の外国人がやさしく接してくれたおかげで、息子のご機嫌も上々に。
とてもとても助かりました!
周りは優しかった
その後も、通路を挟んだ隣側の席の外国の方も「コレ食べる?」と息子にお菓子をくれたり。
わたしに対しても、「トイレは大丈夫? わたしが見とくわよ」と気づかってくれたり……
CAさんも通る度に息子をあやしてくれたり、しまいには抱っこまで(笑)
まわりの方は、赤ちゃんの泣き声を嫌がることなく笑顔で接してくれたのでした。
驚いたのが、まだ子どものお世話をしたことがなさそうな若い女の子たちでも、子どものあやし方がすごく上手だったこと。
聞くところによると、下のまだ小さい兄妹や親戚の子どもなど、大勢の中で暮らしてきたので、子どものお世話の仕方は自然と身についているのだとか!
ほんとうに機内にいた自分のまわりの方々が親切すぎて、恵まれたフライトだったなと、今でも良い思い出です。
ftnコラムニスト:さらら