姑のSNSデビュー!
Aさんは姑と比較的仲良くやっていました。しかし、その関係にヒビが入り始めたきっかけは姑がSNSを始めたことでした。
初めは写真をアップするのも苦労していた姑に、操作方法を手取り足取り教えてあげたのはAさんです。そのかいあって姑はSNSを使いこなすようになっていました。
「Aさんありがとう。SNSって楽しいわねえ」
こんな風にお礼を言われて、Aさんは姑にSNSを教えてあげてよかったなあと思ったのでした。
ちょっと待って! 姑の危ない投稿
姑のSNSライフは順調かと思いきや、Aさんはある日姑がアップしたものに驚かされることになります。
姑は孫の画像をアップし、キャプションに画像の撮影場所や日時、孫の愛称まで書いてしまっていたのです。この投稿を見てAさんは危機感を覚え、姑に連絡をします。
「おかあさん! 個人情報がわかるものはアップしないでください。さっきアップしたやつも削除してくださいね」
ネットリテラシーは姑には理解不能?
Aさんはしっかり忠告したものの、姑は孫の写真を削除することはありませんでした。それどころか次々と住んでいる地域などの個人情報がわかるものをアップしていきます。
Aさんは夫と相談し、2人で姑を説得しに行くことにしました。
2人でネットの危険性を訴えても姑はポカンとしています。
「孫ちゃんの写真うつりが悪かったから消せってこと?」
とんちんかんなやり取りに夫もAさんも疲れてしまいます。
道は長い……姑の教育は続く
とりあえず2度と孫の写真は載せないことを約束させ、Aさんと夫は帰宅します。姑は孫の写真は載せなくなったものの、自分の個人情報や写真については載せ続けています。
ネットを利用するなら世代に関係なく、ネットリテラシーは必要です。夫とAさんはわかりやすい事例などを見せながら、姑教育をこれからも続けていくつもりとのこと。
「私のSNSなんかで、そんな危ないことが起きるわけないわよぉ」
姑の反応を見ていると道のりは長そうですが、SNSは楽しいだけでなく危険な側面もあることをしっかりわかってもらいたいですね。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶