家族ラインで、さりげなくマウンティングをはじめる義姉
夫に誘われ、しぶしぶ入った義理家族のグループライン。
はじめは帰省の連絡、子どもたちの七五三や入園式の写真が送られてくるだけでした。
気がつくと、義姉が毎日のように料理やハンドメイドの写真を投稿するように……。
義母は「わぁすごい!」「本当に頑張ってるね!」とこれでもかと褒めちぎっていたそう。
義母は悪気なく、ただ義姉を褒めているだけなのですが……。
A子は、自分は出来の悪い嫁のように感じ、義姉と比べ落ち込んでいました。
義姉の投稿が嘘だと見抜いたA子
夫が「A子の料理も載せよう!」と無邪気に言うのも腹が立ちます。
「市販のルーで作ったカレーだし、恥ずかしいから絶対イヤ!」と拒否するA子。
そんなある日、義姉から「お母様からいただいた、お野菜でキッシュを作りました!」とまるで既製品のようなキッシュの写真が投稿されました。
さすがに、これは私への当てつけでしょ!と確信。
しかし、写真をよく見ると……ん? 見覚えがあります。
先日、同僚とランチで食べた有名店のキッシュにそっくり!
すぐに、お店をSNSで検索。
すると、義姉が投稿した写真と同じものを発見しました。
義姉の本音を知り……
義姉の投稿が嘘だと知ったA子。
夫にキッシュの写真を見せると「昔から優等生で、兄貴にはもったいないって言われてたから、プレッシャーがあるのかも」と……。
夫の言葉で、A子は憎いとしか思っていなかった義姉のことが、急に可愛らしく感じたそう。
その年、義理の実家に帰省したときに、義姉を近所のカフェに誘ったA子。
さりげなくグループラインのこと、義姉の子ども時代の話をしてみました。
すると、義姉は「今まで騙しててごめんね。本当は、夫婦関係も子育てもうまく行ってなくて」と本心を打ち明けてくれたのです。
良いお嫁さんを演じなくてOK!
この一件で、義姉とA子はすっかり打ち解け、今では二人でランチに行くほど仲良くなったとか。
義姉も、長男のお嫁さんとして一生懸命頑張っていたのかもしれませんね。
これから始まる帰省シーズン「お嫁さんだから!」と気負って自分を作る必要なんてありません。
自然体のあなたで、お付き合いしましょうね。
ftnコラムニスト:広田あや子