義実家に帰省すると、嫁は毎回大忙し!
友人一家が、お正月に子どもを連れて田舎の義実家に帰省したときのこと。
夫の実家では、正月とお盆は親戚が集まるのが習慣になっています。
長男の嫁である友人は、毎回大忙し。
親戚の子どもが集結して大騒ぎになったり、大人数の料理の準備をしたり、親戚の対応をしたりと、息をつく暇もなく、バタバタと走り回っていました。
ソファーで仮眠をとっていたら……
夕方頃になると親戚たちも帰宅し、彼女はようやく一息つくことができました。
ホッとしたら疲れがドッと出てくるもの。
ヘトヘトになった友人は、ソファーで仮眠をとることにしました。
うつらうつらとソファーでまどろんでいると、それを見た姑が風邪をひかないように布団をかけにきました。
小声で「いつもありがとうね」と言いながら。
口下手な姑の言葉に感動!
姑は口数が多いほうではなく、知人は直接感謝の言葉を気持ちを伝えられたことはありませんでした。
姑は恥ずかしくて、素直には言えなかったのでしょうね。
寝入って聞いていない嫁に向かって、そっとねぎらいの言葉をかけたのです。
友人は感動して、「お義母さん!」とガバッ!と起き上がりました。
てっきり寝ていると思いこんでいた姑は、驚愕!
「ギャーッ!」という姑の叫び声が義実家に響きわたりました。
緊張感が走るも一転、笑い話に
姑の悲鳴に「なんだ!?」「どうした!?」と、集まる家族たち。
姑は床にへたりこんでいて、その傍らには涙ぐんだ嫁がいます。
その光景に困惑する家族たちでしたが、事情を説明したら「なんだ!」と笑い声が広がりました。
薄暗い部屋で急に人が起き上がると、ホラー映画みたいですよね。
義実家が近所に家がない田舎だったので笑い話になったけれど、都会だったら警察が呼ばれてしまうところでした。
姑はばつが悪そうでしたが、嫁はにこにこ。
友人は姑がいつも塩対応だったので、「自分は嫌われているのかも」と不安に思っていたのだとか。
「お義母さんの気持ちがわかってよかった」と言っていました。
ftnコラムニスト:愉子