子育てを経験した方のなかには、我が子に仲良しの友達ができて安心した、という方もいらっしゃるのではないでしょうか? しかし、その友達が犯罪を犯していたら……。善悪の判断ができていない子どもをみつけたとき、あなたならどうやって対処しますか?
娘に友達ができた
Aさんの娘は小学1年生。地元の保育園出身の子ばかりなので心配していましたが、娘は他県から引っ越してきたBと仲良くなりました。数か月後、BがAさん宅に遊びに来るように。「お邪魔します」「おやつ、ありがとうございます」と礼儀正しくハキハキと話すBにAさんも好感を抱いていたといいますが……。
娘のものがなくなっていく
ある日、Bが帰った夜に「ない、ない!」と娘の泣く声が! 娘の部屋に行くと、娘が大事にしている小さなぬいぐるみがなくなってしまったそう。どこを探しても見つからず、ぐずる娘を「また買ってあげるから」となだめてその日は何とか収まりましたが、その日からBが遊びに来るたびに娘のものがなくなっていくようになりました。
娘の友達に聞いてみると……
「Bと一度話さねば」とAさんがBが来た日に話すことに。すると「お母さんがほしいと思ったら盗っていいって」「お母さんもスーパーでよく盗っていくもん」とまさかの発言が!
小学1年生で友達の家で盗みを行い続け、それをしてもよいことだと思っているBにぞっとしたそうです。
罪の意識が持ててほっと一安心
どうしたものかと対応を考えていた数日後、Bが急に転校することに。実は、万引きを繰り返していたBのお母さんが警察に捕まり、Bは親せきの家に預けられることになったのです。
転校する日、親せきと一緒にAさん宅に来たBは「いままでごめんね」「これってダメなんだよね」と泣きながら娘に謝罪。同時に、いままで盗っていったものをすべて娘に返してくれました。Bが親せきにしっかり叱られたことで、してはいけない犯罪行為に気づけてホッとしたそうです。
ftnコラムニスト:一瀬あい