A子の実家はミカン農家
A子の実家はミカン農家です。
大きくなったミカンは規格外なので、作りすぎると処分してしまう場合もあります。
その話を喫茶店を経営しているママ友(B子)にすると……。
「捨てるなんて勿体ないじゃない。だったら、無料で私にくれない? 」
A子は、子供たちも仲良しだし
少しくらいならいいかなと思ったそうです。
しかし、その数は増え何度も催促されるようになりました。
手作りジャムは、他の幼稚園ママに配っていた!
規格外の無料のミカンは、ママ友がおいしいジャムに変身させました。
ジャムは思いのほか人気がでて、購入していくひとも増えていったそうです。
B子「もうミカンがなくなったの。規格外のミカン持ってきてくれる?」
最初は「ありがとう」の言葉もあったのに
回数を重ねるごとに、その言葉さえもなくなっていきました。
そんななかA子は、同じ幼稚園に通うママ友(C子)からあることを聞いてしまいます。
C子「この前B子さんから、ジャムを貰ったの。いつもお世話になっているからって。
A子さんも貰ったでしょ? 」
その話を聞いてA子は、頭が真っ白になったといいます。
じつはA子。一度もミカンジャムを貰っていませんでした。
せっせと規格外ミカンを運んでいたA子。
規格外ミカンを箱に詰める作業だってバカになりません。
(なんだか、私ひとりバカにされている感がぬぐえない)
はっきりいって迷惑です! あなたにあげるみかんはない!
(規格外ミカンは処分しているなんて言わなきゃよかった)
(ミカンを運んでいるのは私よ! ジャムが欲しいわけじゃないけど、酷すぎる)
次から次へと不満がでてます。
そして、A子は自分の気持ちに向き合い結論を下します。
【はっきりいって迷惑。B子にあげるミカンはない】
そしてA子は考えました。
ミカンジュースにする話があるからあなたにはあげない
B子「思っていたより、ジャムの人気がでているの。今度はもう少し多めに持ってきてくれる?」
(はぁ~? 私はあなたの召使か?)A子はそう思ったといいます。
そして言いました。
「B子さん。もうミカンはないよ」
「親戚のお店でね、ミカンジュースを作るから、規格外ミカンを買取りたいっていってくれたの。
父がOKしたから、今から配達にいくの」
B子は「それでは困る」「お客さんから注文受けている」「くれるって約束したじゃない」
と慌てていたそうです。
でもA子ははっきりいったそうです。
「それはあなたの勝手でしょ!」
「ジャムを作るなら、どこかでミカンを買ったらいいじゃない!」
B子は何度も謝ってきましたが、A子は二度と相手にしなかったそうです。
親しき仲にも礼儀あり!
B子のやったことは許されることではありません。
でもA子も、何度も頼まれた時点で断っておけばよかったのかもしれませんね。
ftnコラムニスト:立花彩夏