【その①】娘の妄想話 ひこうき雲はクレヨンさんが線を描いている
子供たちと公園で遊んでいたときのことです。
まだ2歳の息子はいうことを聞かず、私はイライラがピーク。
「帰るよ」というと、ギャン泣きをしてふんぞり返り
靴下と靴を四方八方に脱ぎ捨てる!
もうお手上げです。
魔の2歳児の男は、なかなか手ごわかったです。
息子と格闘すること約10分!
すると娘が空を眺めていいました。
娘「ママ!! 空にきれいなひこうき雲だ!」
私と息子が見上げると、本当に綺麗な1本のひこうき雲がありました。
さっきまでギャン泣きをしていた息子もニコニコ顔。
そして娘がいいました。
「知ってる? あれは、白いクレヨンさんがお空に線を描いているんだよ」
その発想が可愛くてほっこりしました。
【その②】娘の妄想話 ススキの穂は魔法のスティックだよ
娘はおばあちゃんが大好きでした。
おばあちゃんと散歩中、ススキの穂を発見。
娘「おばあちゃん! あの一番大きなススキの穂を取って!」
ススキの穂を取ってもらった娘は、嬉しそうにクルクル回しだしました。
娘「おばあちゃん、知ってる? ススキの穂は魔法のステイックなんだよ」
「どんな魔法をかけるの?」とおばあちゃんが尋ねると
娘「お家に帰って、ママに魔法をかけるの」
「ママがおばあちゃんを怒らない魔法。弟や私を怒らない魔法」
帰ってきた母がクスクス私の顔をみて笑いました。
それから娘は私の周りをまわって、ススキの穂をクルクル回して魔法をかけました。
怒ってばかりのママは返上しないといけないな、と思ったお話です。
【その③】娘の妄想話 カラスのカックンはお腹が空いている
朝の準備をしていたときのことです。
「カアカア」とカラスがうるさく鳴いていました。
私はイライラがピーク!
「もう、うるさいなあ! いったい何匹カラスがいるのよ」
すると娘がいいました。
「カラスのカックン、お母さんがいないのかなあ~」
「それとも……。お腹が空いてるのかなあ~。」
そして窓を開け
「カックン!! 早くお家に帰ってね~!! ママに怒られるよ~」
ご近所さんに聞こえる大きな声で、カラスに話しかけていました。
5歳のころの娘の妄想話ベスト3でした。
いまは思春期真っただ中の可愛くない娘ですが、ふと思い出しいまでもほっこりしています。
ftnコラムニスト:立花彩夏