「別れてください」LINEは突然に
Aさんは結婚7年目で、5歳の子どもを育てるママです。日々、仕事と育児の両立に苦労しながら忙しく過ごしていると、ある日知らない人から突然LINEが届きました。
「別れてください」
アイコンは若い女性で「誰ですか?」と聞くと、夫の不倫相手だと言います。そこまでの情報がわかるとAさんは不倫相手に対し「わかりました」とだけ返しました。
うすうす気づいてた夫の不倫
Aさんが夫の不倫相手から突然のLINEという事態にも驚かず冷静にいられたのは、夫が不倫していることに何となく気がついていたからです。
「仕事が忙しい」とここ数年帰りは遅く、Aさんに関心もありません。かわいいはずの我が子の育児にもノータッチで、他に何か夢中なことがあるのではないかと思っていたのです。
だから、夫の不倫相手から連絡がきたときも「やっぱりそうだったんだ」としか思いませんでした。それで取り乱すことなく対応することができたのです。
望み通り別れてあげる
不倫相手がAさんに別れてほしがっていることがわかってから、Aさんは夫とAさんに対して協力的な態度を見せました。
ちょっと事態を整理させてほしいの。2人はいつから付き合ってるの?
子どものことはしっかりしておきたいから、養育費についてはちゃんと決めましょうね。
別れてほしいという要望に沿うためと見せかけて、これはAさんの希望を叶えるための行動でした。Aさんは不倫の証拠を集め、子どもの養育費をしっかり確保してから、離婚をしたかったのです。
Aさんの態度が協力的だったので、夫も不倫相手も驚くほど自分たちの情報を素直に渡してくれました。
これでスッキリ! 離婚成立
証拠が集まったある日、Aさんは夫とその不倫相手に対し慰謝料を請求しました。2人は驚いて「慰謝料請求するなんて聞いていない!」と言いましたが、Aさんは慰謝料を請求しないとは言っていません。
あまりに協力的な態度を2人が勝手に勘違いしただけです。ですが、しっかり証拠が揃っているので慰謝料を支払わないわけにはいきません。Aさんは2人からの慰謝料をもらい、離婚を成立させることができたのです。
不倫相手の望み通り別れてあげたはずですが、2人は慰謝料をとられたせいでギクシャクし別れることになったとのこと。不倫夫を捨てることができたAさんは、相変わらず忙しい日々を送っていますがとても幸せを感じているんだそうですよ。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶