20代半ば、社会人サークルで出会った彼
A子は20代半ばのころ、小説や脚本を書いて披露しあう社会人サークルで出会った彼と付き合い始めました。
彼はアラサーにもなってフリーターでしたが、「いつかこの人はビッグになる」「それまで私が支えてあげなきゃ」と思い、A子は彼に尽くし続けてしまったそうです。
私なら彼を変えてあげられる!
「俺は世間に馴染めない。そういう運命なんだ……」が口癖だった彼。
今から思うと、いい年して自分に酔っているイタい男性でしかありませんが、当時のA子は「私が彼と世界の架け橋になってあげるんだ」「私が明るいところに連れて行ってあげるんだ」と必死でした。
A子もまた、彼に依存されることで自分の存在意義を感じるようになってしまっていたのです。
気付けば周囲の友人たちは
A子がダメンズにはまっているあいだにも、当然ですが周囲の友人たちは着々と将来に向けて進んでいました。
どんどん出世している人、付き合っていた彼氏と結婚した人、子どもを産んで子育てに生き甲斐を感じている人……。
それに比べてA子は仕事もそこそこ、彼氏は自分のことばかりでA子との将来なんて全然考えてくれていないダメンズ、そんな状態で目前に迫る30歳という節目……。
A子は友人の結婚式でそんな友人たちに久しぶりに会い、自分との違いを目の当たりにしました。
やっと目が覚め、別れを決意!
私、何やってるんだろう……その時A子はやっと目が覚めたそうです。
「本当に私のことを大切にしてくれる男性は、何年もこんな状態のまま私を飼い殺しにしたりしない。私は彼に全然大切にされてないんだ……」そのことにようやく気付いたA子は、5年付き合った彼と別れることを決意したそうです。
A子はそのあと転職して自分の能力を発揮できる仕事を見つけ、数年は仕事に没頭しました。
そして、仕事を通じて出会った誠実な男性と半年ほど前に結婚し、今は仕事と家庭を両立しつつ幸せな生活を送っています。
まとめ
黒歴史は変えられませんが、それを糧にして幸せになれる可能性は誰にでもあります。自分を本当に幸せにしてあげられるのは自分だけということを胸に刻んで、日々を大切にしたいですね!
ftnコラムニスト:藍沢ゆきの