最近では、自分が亡くなったときに家族や周囲の人を困らせないためにあらかじめ身のまわりを整理しておく「終活」が流行っていますよね。でも、人のものまで整理するのは言語道断です!
終活にはまる姑
友人のA子は数年前から姑と同居しています。
細かいストレスは言い出すときりがありませんが、何よりもA子が困っているのは【姑が家の中のものを勝手に捨てること】!
しかも、A子の私物やA子が買ったものばかり狙って捨てようとしていて、明らかにA子に対しての悪意がありました。
「やめてください!」と抗議すると?
もちろんA子も黙って捨てられていたわけではありません。何度も「勝手に物を捨てるのはやめてください!」と抗議してきました。
しかし、姑は「物が多いと遺された家族が困るでしょ。息子や孫が困るのを見たくないのよ。いわゆる終活ってやつよ!」と言ってのける始末……。
A子は勝手に自分が亡くなったあとのことを想定され、ゾッとしたといいます。
いや、おかしいだろ!
どんどんヒートアップする姑の【終活】に、仕事で留守がちだった夫もついに気がつきました。
明らかにおかしいと思ったのか、夫はどうしてそんなことをするのか姑に問い詰めてくれましたが、姑の答えは案の定「あなたたちのためにやってる【終活】よ」というものでした。
しかし、夫はそれを一刀両断!
「なんでA子が先に逝くことが前提なんだ? しかもオフクロがA子の終活をする必要あるか? 順番でいくと普通はオフクロからだろ!」と叱ってくれたのです……!
さらに孫にも……
正論で息子に叱られ、姑はさすがに何も言い返せませんでした。
さらに、小学生の孫にも「おばあちゃん、まずは自分の物を整理してよー」と荷物の多さを指摘され、赤っ恥をかくことに。
自分のことを棚に上げてA子の物を捨てまくっていた姑は、家族の中で孤立しそうになり、慌てて【終活】をやめたそうです。
ftnコラムニスト:藍沢ゆきの