街を歩いていたら後ろからついてくる女性の気配が。怖くて早歩きしても、女性は同じ速度でついてくるのです。振り向いたけど人ごみで誰だかわからない。どんどん距離を詰めてくる! 戦慄の恐怖が襲うが……めっちゃいい人だった!
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追いかけてくる女性の気配

久しぶりにお気に入りのスカートを着て、繁華街にショッピングに行った私。素敵なお店が立ち並ぶ街に1人で出かけました。その日はバッグも靴もおしゃれして、少し気取った気分でカフェで休憩したり、素敵なレストランでランチを食べたり。お店を出てしばらく歩いているときに、事件は起こりました。

背後に見知らぬ女性の人影が! なぜか私の後を追ってくるのです。振り向くと見えず、また歩き出すと同じ歩幅でついてきます。少し見えた姿は間違いなく女性。ストーカーではない感じだし、私は誰かに悪いことでもして仕返しをされるんだろうかと、頭の中の記憶を呼び起こしていました。

どこまでもついてくる女性

どう考えても女性に追いかけられるようなことはしていない。誰かから恨みでも買ったのか、いやそんなことはない。というように、いろんなことを考えながら、歩くペースを上げていきました。 

しかし早歩きしても、同じ速度で追いかけてきます。どんどん距離を詰めてくる女性に恐怖を感じたのですが、意を決して振り向きました。

「私がなにかしましたか?」と言おうとした瞬間!

すっごい恥ずかしかった!

「スカートが……あの、どうお声掛けすればいいか悩んで……すみません! あの、後ろ……。すみません! 私、黙っていられなくて、だって、私だったら早く教えてほしいから。」

なんと、私のスカートの裾が下着に入り込んで、後ろが丸見えだったのです。

もう超絶恥ずかしくて、私はすぐにスカートを整えました。

「私、確認しますね。」と言い、女性は私の後ろ姿を確認してくれました。

「もう大丈夫です! 本当にすみません、もっと早く言えばよかったのですが、早く歩かれていて……。でもかわいいスカートだなって思って見てしまったんです。」

私は女性に感謝し、お礼の言葉を伝えました。不審者かと思ってしまったのですが、本当はめちゃくちゃいい人でした。

ftnコラムニスト:鈴木まさ美