姑世代と言えば、仕事に子育てにひと段落が、ついた頃かと思います。作者の友人のお姑さんは気のあった仲間とお茶会するのが楽しくて、毎週一回はお茶会を開いて、孫の話や世間話に花を咲かせているんですが、ひとつだけ困ったことが。それは、お茶菓子をお嫁さんに作らせるというもの。さらに、その作らせたお菓子を自分が作ったのよ! と吹聴してしまうんだとか。
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お茶会が楽しくて

義理のお母さんはお茶会が楽しくて楽しくて仕方がないんだと思います。毎週一回は詩吟の仲間を家に呼んで、おしゃべりに興じています。
世間話や、孫の話ならばまだ良いのですが、なかには嫁である私の悪口で盛り上がっていたりするんです。帰宅するとたまに、私がいかにダメ嫁かを熱弁していて、耳が痛くなります。

家事を一切しないダメ嫁認定

耳を澄ませて詳細を聞くと、どうやら私は料理下手で掃除も洗濯もしないダメ嫁だと言いふらしています。そんなことは全くといっていいほどないんですが、そこに突撃して、「お義母さん!」なんて言うのもあれですしね。黙って右の耳から入れて左の耳に流していました。

嫁にお茶菓子を作らせる姑

姑は私のことを料理をしないダメ嫁だと仲間に吹聴しているんですが、私にお茶菓子を作るように頼んでくるんです。まぁ、お菓子作りは好きなので、言われた通り、パウンドケーキを作ったり、おからクッキーを作ったり、ババロアを作ったり。手の込んだものでいくと、いちご大福を作ったりして姑に手渡していました。

え、それ、嫁である私が作ったんだけど!

ところが、姑は私が作ったものを「自分が作った!」とお茶会仲間に自慢したんです。「これねー、私が作ったの。食べて食べて!」「わぁー、すごい! とても美味しいわ」そんな会話が廊下を通ったら聞こえてきて。それも何度も聞こえてきたものですから、遂に、頭にきてしまって。ある日、私は追加のお菓子持参で茶の間に乗り込みました。「こんにちはー」と挨拶してから、
「これ、全部、私が作りました。良かったらみなさん、食べてください」今まで姑に頼まれてきたお菓子の大半をテーブルに並べてあげました。
姑は嘘がバレ、赤っ恥。スーッとしました!

ftnコラムニスト:サンマ雲