子供を育てていく中でPTAなどの役員で悩むことがありますが、それと同じように自治会の活動も子育て世帯には重くのしかかってきます。今回は、友人が体験した自治会のトラブルをご紹介します。
ftnews.jp

自治会の役員をすることに

私の住んでいる地域は、都市部から離れた郊外。田んぼや畑が広がり、マンションはなくほとんどの世帯が戸建てに住んでいます。
わが家も越してきてすぐに自治会に入会し、初めて役員が回ってきました。役員にはいろんな役職があるのですが、新規加入組はスポーツ関係の役員をすることが多く、体育委員を任されることになりました。

多忙な夫に頼れず

初めての自治会のお役目。子供もまだ1歳で専業主婦なので、保育園や幼稚園にも通わせておらず、役員になること自体が高校生以来でかなり緊張していました。
さらに夫はいつも帰りが遅く、自治会のことにはノータッチ。平日の夜に開かれる会議に出るのは無理で、全て私がやらざるを得ませんでした。基本的に自治会の役員会議は、夜7時から公民館で行われることが通例。近くに身寄りもなく夫も頼れないので、もちろん子供を連れての参加になります。

夜の会合にやむなく子連れ参戦

初めての会合が開かれることになり、会長さんから日程の連絡がありました。その時に子供を連れて行く旨を伝えると嫌な顔をされましたが、事情を伝えると仕方ないなといった雰囲気。
なんとなく悪い予感はしましたが、当日その意味がわかりました。会合に出席していたのは全て男性で、それも年配の方がほとんどでした。

私と子供を見た瞬間、「奥さんが来たの? 旦那さんは?」「夜なのに子供連れてきた!?」とざわついた雰囲気に。明らかにすでに晩酌を済ませてきた方や、話の途中で煙草を吸う方もいて、アウェーすぎて帰りたくなりましたが、途中で投げ出すこともできずに子供をあやしながら座っていました。

トラブルを助けてくれたのは…

その中の一人が、「こんな遅くに赤ちゃん連れて来るなんて、旦那はなにをしてるんだ」と言いました。
仕事で来れないと説明しても、女ではちゃんとした話ができないと返されて泣きそうになったとき、一人の女性が扉を開けて話に割って入ってきたのです。

女性はなんと、先ほどの方の奥さんだったようで、すごい形相で男性の前へ。
「役に男女は関係ない。ドタキャンもせず、夜に赤ちゃん連れで来てくれたことに感謝しないでどうするの?」と反論してくれました。

奥さんは別の用事で公民館に来たところ、旦那さんの大きな声がしたので見に来てくれたのでした。男性も心配して言ってくれたのかもしれませんが、奥さんの登場のおかげでその後はスムーズに進み、この出来事の後も気にかけてくれるようになりました。

自治会の役員になったら大変だと噂には聞いていましたが、体験してその大変さが身に沁みました。

ftnコラムニスト:karira