PTA活動でのトラブルと聞くと、役員決めや活動の仕方で揉めるのかな?と思いますよね。しかし、横暴な態度や会費の横領と言った、犯罪レベルの問題も起こっていることもあるようです。今回は筆者が実際に、小学校のPTAで体験したエピソードをご紹介します。
ママたちから慕われていた会長夫婦
小学校でPTAの副会長をしていた時のことです。
当時、夫が会長・妻が書記をしているご夫婦がいました。
お二人とも穏やかな性格で、ママたちからも慕われていました。
とくに会長は「いや〜妻には頭が上がらなくて……ヘヘッ」が口グセの愛嬌のある方でした。
妻がPTAを抜けると夫の態度が豹変!
翌年、会長夫婦の長女が卒業。
奥様は小学校のPTAを抜けて、中学校のPTA役員になりました。
ご主人は、ママたちの強い希望で会長を続行してくださることになったのですが……。
奥様の監視の目がなくなった瞬間、会長の態度が豹変したのです!
「ルールは俺だ!」自分勝手な会長に、振り回される
会長は、仕事で参加できなかった会議で決まった内容に文句を言い出したり、ひどい時には担当のママに長時間、電話でクレームを言ったりしだしたのです。
ある時は、バザーで使う備品を勝手に購入。
領収書もないのに「PTA会費から出せ」と会計担当のママに迫っていました。
「領収書がないとムリです! ルールを守ってください」とお願いすると「ルールは俺だ! 今までもこれで通用した」と自分勝手な言動を繰り返すようになったのです。
会長の横領未遂が発覚!
会長の傍若無人ぶりに、ママたちもうんざりしていたころです。
なんと会長が、会計担当からPTAの通帳を拝借。
保護者や教職員から集めたお金を、私的に引き出そうとする事件が発覚したのです。
これには、ママも先生たちも激怒。
この年のPTA総会で、反対多数で会長から引きずり下ろされました。
たくさんの保護者や教職員が集まるPTA活動には協力と信頼が欠かせません。
とくに、会長としてのリーダーシップや責任感は組織の存続にもかかわります。
常に「信頼」と「責任」を意識して活動してほしいものです。
ftnコラムニスト:広田あや子