どうして? 子どもに人気のおじさん
A子さんは小2の男の子を育てるママです。子どもも大きくなってきて、子どもだけで遊ぶことも増えてきました。今日も放課後は友達と遊ぶ約束をして、息子は公園へと出かけていったのです。
その日、用事があって公園を通りがかったAさんが目にしたのは、子どもたちの集団の中にいるいかつい顔の男性の姿でした。サングラスをして剃り込みを入れた男性は、A子さんからすると近寄りがたく、怖い雰囲気を持っています。
「どうして子どもたちと怖そうな人が一緒に遊んでいるの?」
A子さんはその光景を不思議には思いましたが、子どもたちが楽しそうな様子だったので帰宅しました。
あの人はだあれ? 息子に事情聴取
A子さんは帰ってきた息子に聞いてみました。
A子「公園で遊んでた大人の人はだあれ?」
息子「知らない。でもあの人すっごく面白いんだ」
息子は公園にいた大人の人が誰だかわかっていない様子。A子さんは「怪しい大人だったら大変だわ」と考え、翌日は公園に様子を見に行ってみることを決意しました。
人気の秘密を発見
翌日も息子は学校から帰ってきてから公園で遊ぶと言います。そこでA子さんもこっそりとついていくことに。今日もいかつい男性は公園にいました。公園にやってきた子どもたちは、男性のところに集まり挨拶をします。
耳をすませて男性が何をするのか聞いていたA子さん。男性は見た目とは違いとても優しく子どもたちに接してくれ、草花の知識が豊富で子どもたちに面白おかしくいろいろなことを教えてくれていました。
人は見た目で判断できない
その後、男性にしっかりと挨拶をしたA子さん。男性は投資家で子どもが遊びに来る時間帯はいつも息抜きに公園にいたとのこと。息抜きをしているうちに子どもと話すようになり、今のような人気者になったとのことでした。
見た目が怖いからと怪しい人物かもしれないと判断していたA子さん。この経験から人を見た目で判断してしまっていたことを反省したそうですよ。見た目は人を判断する重要な要素であることは間違いありませんが、それだけで人を決めつけないようにしたいものですね。
ftnコラムニスト:安藤こげ茶