筆者の知人であるM美さんは、夫が言うあるセリフが気になっていたそうです。
それは「うちの母さんなら」。ことあるごとにそのセリフを言ってくる夫にストレスを感じたM美さんは、自分もやり返すことに。無自覚にモラハラする夫をギャフンと言わせることはできるのでしょうか。
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もしかしてうちの夫ってモラハラ?

M美さんは小さな子どもを育てる育休中の女性です。育休中なので子育てや家事の負担が多いことに納得はしていますが、気になるのは夫のある発言。

「うちの母さんなら、おかずは必ず3品以上あったけどな……」

いつも自分の母親と妻であるM美さんを比べるような発言をしてくるのです。「もっとおかずがほしいな」と言ってくれればいいのに、比べられるといい気分ではありません。

「これって無自覚なモラハラなのでは?」と思いながら悶々とした日々をM美さんは過ごしていたのでした。

堪忍袋の緒が切れました!

子どもの世話に追われ大変だった日、帰ってきた夫が乱れた部屋を見てこんなことを言いました。

「うちの母さんなら、部屋はいつもキレイにしてたよ」

赤ちゃんの世話をしながらの暮らしは、想像以上にハードです。そんなM美さんを労うこともせずに、母と比べて批判してくる夫に対しM美さんの堪忍袋の緒は切れてしまいました。

言わせてもらうね!「うちのパパなら」

M美さんは夫を傷つけるとわかっていながら、言葉が止まりません。

「うちのパパなら、もっと子育てに集中できるようにしてくれたよ」
「うちのパパなら、働いててもママの手伝いバッチリだったし、部屋の掃除は自分でやってたよ」

M美さんの言葉にショックを受けた夫。いつも母と比べてしまっていた自分が、M美さんにどんなひどいことを言っていたのか自覚したのでした。

「ごめんね」私たちは私たち

M美さんと夫はお互いに謝罪しあい、これからは自分の両親と配偶者を比べることはやめると約束したのです。

どんな家庭で育っていても、夫婦はお互いの手で作り上げていくもの。M美さんも夫も今回の反省を生かし、誰とも比べることなく自分たちの家庭の形を作り上げていけるといいですね。

無自覚なモラハラには同じようにやり返すというのも1つの手段なのかもしれません。

ftnコラムニスト:安藤こげ茶