ボクシングをやっている小学生の甥っ子。その子がジュニアの部で試合に出ることになった時のこと。初出場がうれしくておばあちゃん(義母)やいとこへ話したところ、義母から猛烈に反対されたのだとか! その場は適当にあしらったそうなのですが、後日ボクシングを見たいといって見学に来た義母が、驚きの行動に出たのだそうです……
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待ちわびていた試合

甥っ子は某ボクサーに憧れて、2年程前からボクシングを習い始めたのだそうです。

習い始めた当時、まだ小学3年生だった甥っ子は、同じジムにいる少し年上のお兄ちゃん達が試合に出ていることを、とてもうらやましがっていたといいます。

そんな甥っ子も5年生になり、ボクシングの基礎もだいぶ身についたということで、晴れてジュニアの部へ参戦できることになったのだとか!

わたしの姉(甥っ子のママ)も息子の試合出場を、とても楽しみにしていたといいます。

そんなの怪我する!

姉の義母宅で、身内が集まって食事をしていた時、甥っ子が自慢気にデビュー戦に出場することを、いとこや義母に話したのだそう。

うれしそうに話す甥っ子に、いとこ達は「すご〜い! 絶対応援に行くね!」「かっこいい!」などとポジティブな言葉をかけてくれたそうなのですが、問題は義母だったのだとか。

孫がボクシングの試合に出ることを心配してのことなのですが……

「ボクシングって顔をパンチされるんでしょ!?」「ダメよあぶない! 怪我するからやめなさい!」

必死に止める義母を前に、姉と甥っ子は「ま〜怪我はつきものだからね〜、でも大丈夫!」と軽くあしらって、その話は終わったそうです。

ジムに見学にきたと思ったら

試合に出る話をした翌週、義母から姉に「ボクシングってどんな練習をしているのか見てみたい」と電話がかかってきたのだとか。

ボクシングを理解してもらえるチャンスだと思った姉と甥っ子は、快く見学に連れていったのだそうです。

しかし……

練習が終わってから保護者同士で雑談をしていると、義母の姿が見当たらない! トイレかな? と思っていたら、トレーナーと義母が何か言い合っているのが聞こえてきたのだそうです!

「うちの孫が試合に出ると聞いたのですが、中止してください! 危ないんで!」

「スパーリング? っていうのは危険なので今後はミット打ちだけにしていただけないですか?」

あろうことか義母は勝手に試合を中止させようとしていたのだそうです……

心配性な義母を説得

トレーナーと義母が試合のことについて揉めているところに、姉と甥っ子が割って入ったそうです。

もちろん、姉と甥っ子はトレーナーと同意見。

そこで甥っ子、姉、トレーナーの3人で義母を説得することにしたのだとか。

まず、大前提で、ただの殴り合いではなく【競技として安全を考慮して試合を行うこと】をしっかりと説明。

また【防具を装着して、危険だと感じたらすぐにレフェリーやセコンドがストップしてくれること】などを義母へしっかりと伝えたということです。

説得を開始すること20分……

その話を聞いた上で、孫からの「ぼく、チャンピオンになるのが夢なんだ! おばあちゃんに応援してほしいな!」という言葉に義母はついに試合に出ることを納得してくれたのだとか!

初めは猛反対していた義母ですが、試合当日はおにぎりを作って、張り切って応援にきてくれたのだそうです(笑)

そして! 今では、すっかりボクシングに魅せられている義母。

いつか孫が世界チャンピオンになれるように、いつも応援してくれているのだそうです。

ftnコラムニスト:さらら