息子が通う保育園のママ友と、共通の趣味アニメで盛り上がる知人女性。
「このアニメがオススメよ!」と紹介してくれるのは有難いのですが、さすがに全てをチェック出来る訳でもありません。
ですがママ友は、どうやらそれが不満のようで…。
「私が紹介してあげてるっていうのに、見ないなんて失礼じゃない?」
そう迫って来るママ友に、知人女性はどう関わって行くべきでしょうか?

ママ友とアニメトークで盛り上がる

知人女性は息子の通う保育園で、何人かのママ友ができました。
その中で特に仲が良かったのが、Mさんです。
知人女性とMさんは共にアニメ好きなこともあり、趣味の話題で盛り上がっていました。
「このアニメも面白いわよ! 是非、チェックしてみてね!」
Mさんのオススメ作品は当たりが多く、知人女性も楽しいアニメライフを過ごしていました。

急に豹変したママ友

Mさんがオススメを紹介してくれるのは有難いのですが、仕事が忙しくなり、知人女性は前のようにアニメをゆっくり見られなくなってしまいました。
しかし会うたびにMさんは「あの作品、見た?」と聞いてくるのです。正直に「最近、忙しくて見られていないわ」と知人女性が答えると、あからさまにMさんは不機嫌になりました。
「アニメ好きを語ってるのに、見ないなんておかしい! 人がせっかくオススメしてあげてるのに、失礼だと思わないの?」
普段は穏やかなだけに、Mさんの豹変ぶりに知人女性は驚きを隠せません。
そして、これをキッカケに2人は疎遠になってしまいます。

趣味はマイペースで楽しむもの

それから1か月後、急にMさんから「話があるの」と言われ、Mさんと知人女性は共に喫茶店に向かいました。
席に着くなりMさんは頭を深々と下げ、こう言いました。
「この前は、ごめんなさい。私、アニメのこととなると、つい熱くなってしまうの。今までも、それが原因で友人を失ってしまったわ。でも、あなたとアニメについて語る時間はとても楽しいし、ここで悔い改めなければと反省したの」
知人女性もまた、Mさんの言葉に胸を打たれました。彼女自身、Mさんと疎遠になって寂しい思いをしていたのです。
確かにあの時のMさんの言動にはビックリしましたが、同時にMさんの良い部分もたくさん知っていますから。
「もちろんです! Mさんが心を改めてくれたなら、私もあの時のことは水に流します!」
知人女性がそう告げると、Mさんは嬉し涙を流しながら「ありがとう」と言ってくれました。

趣味はマイペースで楽しむものだと踏まえて、お互いに押し付けることなく楽しんでいきたいものですよね!

ftnコラムニスト:六条京子